こんにちは、湯けむり散歩人です。群馬の温泉を愛して30年以上の私ですが、昨年、温泉ファンにとって少し寂しいニュースがありましたね。
なんと、あの明治の「瓶」に入った牛乳やコーヒー牛乳が、2025年3月末で販売終了になったのです。
4月からは紙パックに移行したのですが、銭湯や温泉宿の脱衣所で、冷えたガラス瓶を手に取るあの感覚がなくなったのは、一つの時代が終わったような切なさを感じてしまいました。
今回は、そんな「風呂上がりの一杯」に隠された意外なメリットと、私が先日訪れて度肝を抜かれた、長野県にある個性派温泉についてお話ししたいと思います。
この記事の目次
お風呂上がりの牛乳は「理にかなった」習慣だった!
温泉や銭湯で、腰に手を当ててグイッと瓶牛乳を飲み干す。誰もが一度は憧れる(?)あのスタイルですが、実は医学的にも「入浴後の牛乳」は理にかなっているんです。
入浴によって体温が上がると、血流が良くなります。
そのタイミングで栄養豊富な牛乳を摂取することで、タンパク質やカルシウムなどの栄養素の吸収率が高まると言われているんですよ。
単なる水分補給以上のメリットがあるなんて、昔の人は感覚的に知っていたのでしょうか。
瓶から紙パックへと形は変わっても、この「風呂上がりの至福の一杯」という文化は、ぜひ健康のためにも続けていきたいものですね。
温泉通が唸る!長野県・加賀井温泉「一陽館」の衝撃
さて、牛乳の話で喉が鳴ったところで、私が最近体験した「これぞ本物の温泉!」と感動した場所をご紹介します。
群馬のお隣、長野県松代町にある加賀井温泉「一陽館」です。
ここは温泉通が推薦するほどの名湯で、温泉マニアの間では聖地のような場所。でも、初心者の方や女性には少しだけハードルが高いかもしれません。
なぜなら、ここにはシャワーもカランもなく、ただひたすらに「お湯と向き合う」ための施設だからです。
析出物の芸術と、鼻を突く炭酸ガスの刺激
一陽館の最大の特徴は、その濃厚すぎる泉質にあります。
浴槽を覗くと、お湯は赤茶褐色。そして、浴槽の縁や床には、温泉成分が固まった「析出物」がまるで鍾乳洞のようにびっしりと付着しています。
これだけでも「成分が濃いんだな」と分かりますが、一陽館の本当の凄さは「源泉」にあります。
| 施設名 | 加賀井温泉 一陽館(日帰り施設) |
|---|---|
| 泉質 | 含二酸化炭素・鉄ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉 |
| 溶存物質 | 10,000mg/kg超(極めて濃厚) |
| 湯加減 | 34~37℃前後の「不感温帯」 |
| 特徴 | シャワー・カランなし、混浴露天風呂あり、圧倒的な析出物 |
運が良いと、ご主人が源泉まで案内してくれることがあります。
そこで「源泉を覗いてごらん」と言われて顔を近づけると……鼻がツーン!とする強烈な炭酸ガスの刺激に襲われます。
これは二酸化炭素泉と含鉄泉を併せ持つ、非常に希少な源泉だからこその体験。
主人の「おちゃめな悪戯」に驚かされながらも、地球のエネルギーをダイレクトに感じることができます。
魔法の湯加減「不感温帯」で無限に長湯
一陽館のお湯は、温度が30℃台と非常にぬるめです。この34~37℃くらいの温度は「不感温帯」と呼ばれ、熱くも冷たくもない、体温に近い絶妙な温度。
これに浸かっていると、副交感神経が優位になり、心底リラックスできるんです。濃厚な成分が体にじわじわと染み込んでいく感覚は、まさに至福。
気づけば1時間、2時間と経ってしまうほど、不思議な心地よさに包まれます。
お風呂から上がった後は、体がポカポカと芯から温まり、ここで冷えたコーヒー牛乳(紙パック!)を飲めば、もう何も言うことはありません。
時代とともに変わっていくものもありますが、温泉の素晴らしさと、湯上がりの一杯の美味しさは永遠です。
皆さんもぜひ、自分にとっての「至福のひととき」を探しに、温泉へ出かけてみてくださいね。
次はどこの湯けむりでお会いしましょうか。それでは、良い旅を!