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この記事の目次
富士見峠・野反峠休憩舎は野反湖尻からの見晴らしと高山植物が見所
野反湖散策の前に、野反湖の入り口である「富士見峠 野反峠休憩舎」に立ち寄りました。野反湖の案内地図と「野反自然休養林」の碑がありました。
野反湖の案内地図の近くに建っています。
快晴ではなく雲の多い日でした。雲が低く感じるのは標高が高いからでしょうか。
富士見峠からの野反湖です。野反湖の湖南から見た野反湖になります。今回は時間の都合で散策しませんでしたが、富士見峠の近くではたくさんの種類の高山植物が見られます。
少し休憩の後、今回のコース出発点である野反湖の北端の野反湖キャンプ場管理事務所の駐車場まで車を進めました。
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キャンプ場~エビ(恵比)登山道は前半の登りをゆっくりと
野反湖キャンプ場管理事務所からテントエリアまで平坦な道ですが15分ほどかかりました。テントエリアの炊事場の脇からエビ山登山道へ入ります。
エビ山山頂までは約1時間のコースです。最初はゆっくり歩いて体を慣らします。登山道脇には高山植物が咲いていました。
湿ったところにはこういうキノコも。
登山道にはところどころ勾配のきついところもありますが、こういった高山植物が咲いていたりするので、ゆっくりとマイペースで進みます。
エビの見晴台からの野反湖はオススメのビューポイント
エビ山登山道口から約40分ほどで、エビの見晴台に着きました。ここで少し休憩です。
エビの見晴台からの野反湖です。野反湖中央部付近の西側からの眺めです。
雲が重く垂れ込めているのが残念です。晴れた日であればもっときれいな野反湖が見られたのに、残念です。
エビの見晴台~エビ山山頂まではなだらかな登り
エビの見晴台からエビ山山頂までは約10分ほどのなだらかな上りです。
エゾリンドウが増えてきました。
山頂が近くなってきました。
エゾリンドウに赤とんぼが止まっていました。
赤とんぼは逃げずに登山道を付いてきてくれました。
山頂手前は平坦に近い上りです。
山頂に足を踏み入れたところからの登山道です。
エビ山山頂からは白根山、志賀方面が見渡せる
エビ山山頂に到着です。標高1,744m、群馬100名山の一つです。
登ってきた登山道は、「キャンプ場」方面になります。
エビ山から北西方面に行くと「高沢山」を経てカモシカ平方面になります。カモシカ平のお花畑もおすすめですが、今回は逆方向の弁天山方面へ下ります。
エビ山(恵比山)山頂には、エゾリンドウの群生がありました。季節的に丁度エゾリンドウが見頃でした。
エビ山~弁天山方面へ下り、湖畔のエビ平へ
弁天山方面へ下る前に、エビ山山頂をパチリ。
これから下る弁天山方面の登山道。急坂ではなさそう。
弁天山方面の登山道では紅葉している木もありました。
こちらの登山道にもエゾリンドウが咲いていました。
エゾリンドウの群生しているところもありました。
紅葉しかかっている木々。
弁天山へ方面編登山道の視界の開けたところからの野反湖。
弁天山方面と湖畔方面への分岐標識。
この分岐をキャンプ場(湖畔方面)へ進みます。
キャンプ場(湖畔方面)への道を歩いていくと「シラタマノキ」がありました。
シラタマノキ(白玉の木)はツツジ科の高さが10~30㎝程度の常緑小低木です。亜高山帯~高山帯にかけて、比較的日当たりの良い礫地などに自生します。
白い実が下向きについています。この実をつぶすとサロメチール臭がします。
エビ平~湖畔西側コースを通ってキャンプ場へ
湖畔西側コースに出ると案内板とベンチがあります。このベンチで一休み。
ベンチの側で見つけた白い物体です。
白くもやもやとしています。これはキノコでしょうか?
テントエリア近くのテン場のお花畑の植物です。
テン場のお花畑には、コバケイソウ、ヤナギラン、サワギキョウが見られます。今回は少し時期が遅くて見つけられませんでした。
シラネニンジン(白根人参)もありました。
テントエリアからキャンプ場管理事務所への近道は、この弁天橋を渡ることです。かなりショートカット出来ます。
野反湖では釣りも楽しめます
野反湖で釣りをするのも楽しそうですね。釣りを楽しんでいる方がおられました。
野反湖の釣り情報
遊漁期間 | 5月1日~11月10日(イワナは9月20日まで) |
---|---|
期間鑑札 | 5,500円(腕章別売り500円) |
日釣鑑札 | 大人1,000円、子供500円(中学生以下) |
鑑札販売所 | 中之条役場 ☎0279(75)2111 中之条六合支所 ☎0279(95)3111 野反湖キャンプ場管理事務所 ☎090(5201)4782 野反湖展望台兼案内所 ☎090(3474)0396 野反湖休憩舎 ☎090(3877)1429 |
注意事項 | ✔ 弁天橋より上流のニシブタ沢は保護水面区域で、禁漁となっております。 ✔ 使用する釣り竿はお一人様2本までとさせていただきます ✔ 湖にボート等を浮かべることは、禁止されています |
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野反湖周辺の主な高山植物
野反湖周辺には300種以上の高山植物が咲き誇っている高山植物の宝庫です。又秋には樹々の燃えるような紅葉と抜けるような青空を湖面に映し出します。ここでは代表的な高山植物を紹介します。
アズマシャクナゲ
5月~6月頃に野反湖の北側で見られます。池の峠パーキングに駐車して地蔵峠方面のルートを歩いていくと見られます。アズマシャクナゲは亜高山帯に生える常緑広葉樹で、淡紅色の可憐な花を咲かせます。
レンゲツツジ
6月頃に野反湖北側のテントエリアなどで群生が見られます。レンゲツツジはツツジの仲間で花が大きく、花も枝も輪生します。葉や枝のつき方を蓮華(レンゲ)ハスに例えて名付けられました。有毒植物に数えられるので触ったりしないように注意しましょう。
イワカガミ
6月に富士見峠で見られます。イワカガミの花はピンク色で、高さ10cm程度のところに直径約1cmの花が数個つきます。イワカガミの葉は鏡のように光沢があることから「岩鏡(イワカガミ)」と名付けられました。
シラネアオイ
5月中旬~6月中旬に、富士見峠の八間山登山口付近で見られます。湿った場所に咲いています。薄紫色の花に見えるのは、実は花ではなくて萼片です。
ノゾリキスゲ
7月に野反湖の南側斜面やバンガローエリア、カモシカ平で大群生が見られます。和名は「ゼンテイカ」ですが別名のニッコウキスゲの方が有名です。野反湖ではノゾリキスゲと呼んでいます。
ナエバキスミレ
6月~7月頃、八間山登山道や富士見峠付近で見られます。長さ3~7cmの可愛い黄色の花をつけます。
コマクサ
6月下旬~7月に富士見峠付近で見られます。コマクサは環境に厳しい砂礫地に群生しています。花は濃紅色からピンク色です。その可憐な花より、高山植物の女王といわれています。
ノアザミ
8月に野反湖一帯に見られます。ノアザミは日本だけでも約60種あります。ノアザミの花は茎の先に1花だけです。
コバイケイソウ
7月頃、テントエリア南側で見られます。コバイケイソウの花は円錐状にたくさんの白い小花をつけます。コバイケイソウの根茎は有毒なので触らないようにしましょう。
ゴゼンタチバナ
6月~7月頃、地蔵峠から堂岩山の登山道付近で見られます。白色の花のように見えるのは苞です。中心にある小さな淡黄色のものが花です。秋には赤い実が熟します。
クルマユリ
7月~8月頃、八間山の登山道や山頂付近で見られます。葉が茎の中央部で車輪の「轂(こしき)」のように見えることからクルマユリと呼ばれています。
ハクサンシャクナゲ
7月頃、堂岩山から白砂山への登山道で見られます。白色から淡紅色の花が咲きます。乾燥すると葉を巻き込んで水分の蒸発を防ぎます。
ヤナギラン
8月にテントエリア南側で見られます。葉の形が「オノエヤナギ」の葉に似ている事と、花が欄の様に美しいことから「ヤナギラン」という名が付きました。多数の紅紫の花が下から上へと、だんだんに咲いてきます。
マツムシソウ
8月~9月にかけて、富士見峠付近で見られます。名前の由来は、マツムシ(スズムシ)が無く頃に咲く花だからという説があります。このマツムシソウが咲くと秋の気配が感じられます。
サワギキョウ
8月~9月にテントエリアの南側で見られます。湿地に群生します。筒状に絵着した雄しべが上唇の裂け目から突き出た紫色の花は、蛇が鎌首を持ち上げているように見えます。
エゾリンドウ
9月にエビ山、弁天山、高沢山方面で見られます。エゾリンドウは湿った所を好み、背丈は30cm~100cmにもなります。大きな花が葉の付け根に何段にもなっているのが特徴です。
シラタマノキ
7月に弁天山で見られます。石地や草地に群生する常緑の小さな低木です。白色の花は壺の形をしていて下向きに咲きます。秋になると白い実をつけます。実をつぶすとサロメチールに似たの臭いがします。
野反湖キャンプ場の利用案内
野反湖は1日では楽しみきれませんので、キャンプ場に宿泊するのがオススメです。バンガローもあるのでテントを持っていなくても大丈夫です。
バンガローエリア、テントエリア共には水洗トイレや炊事場が整備されています。炊事道具、燃料、毛布や娯楽用具の貸出などもあり、キャンプ場としての施設は充実しています。
バンガローエリアの利用料金
定員4名 | 1棟1泊 6,500円 |
---|---|
定員8名 | 1当1泊 7,500円 |
受付時間 | 午後1時~午後5時15分迄 |
チェックアウト | 午前10時 |
テントエリアの利用料金
フリーサイト | テント1張1泊 1,500円 |
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施設利用料 | 1名1泊 500円 |
受付時間 | 午前10時~~午後5時15分迄 |
チェックアウト | 正午 |
野反湖へのアクセスは292号線から405号線へ
野反湖へのアクセスは簡単です。上の地図は、道の駅六合から野反湖へのルートを青線で示しています。
まず国道292号線を北上します。道の駅六合を過ぎて暫く行くと、草津方面と野反湖方面の分岐がありますので、ここを右折(右斜め方向)して、国道405号線へ入ります。後は野反湖まで一本道です。
この草津との分岐を直進してしまうと草津温泉へ行ってしまいますので、気をつけましょう。