こんにちは、湯けむり散歩人です。温泉を巡っていると、脱衣所やロビーに必ず掲示されている「温泉分析書」が気になりますよね。
前回に引き続き、今回もあの難しい漢字や数字が並ぶ分析書の中から、特に「泉質名の後ろにあるかっこ書き」に注目してみたいと思います。
「アルカリ性」や「高温泉」といった言葉、なんとなくイメージはつくけれど、実はしっかりとした基準があるんですよ。
これを知ると、温泉選びがもっと楽しく、そして自分の肌に合ったお湯が探しやすくなります。
後半には、私が大好きな新潟県の名湯・月岡温泉のお話もたっぷりお届けしますね。
この記事の目次
温泉の「性格」を決める液性(pH値)の分類
温泉分析書でよく目にするのが「pH(ピーエイチ)」という数値です。
これはお湯が「酸性」なのか「アルカリ性」なのかを示す指標で、お肌への刺激や浴感に大きく関わってきます。
昔は「強酸性」や「強アルカリ性」といった呼び方もありましたが、現在の正式な分類では以下の5つに分けられています。
| 分類 | pH値の基準 | 特徴・浴感 |
|---|---|---|
| 酸性 | pH3.0未満 | 殺菌力が強く、ピリピリとした刺激がある。ピーリング効果が高い。 |
| 弱酸性 | pH3.0以上6.0未満 | 人の肌に近い性質で、刺激が少なく優しい。 |
| 中性 | pH6.0以上7.5未満 | 最も刺激が少なく、誰でも安心して入れるお湯。 |
| 弱アルカリ性 | pH7.5以上8.5未満 | 「美肌の湯」として人気。肌の汚れや角質を落としてスベスベにする。 |
| アルカリ性 | pH8.5以上 | クレンジング効果が非常に高く、お湯がヌルヌル、トロトロに感じる。 |
かつて使われていた「強アルカリ性(pH10.0以上)」や「強酸性(pH2.0未満)」という分類は、現在の正式なルールにはないのですが、現場の看板などでは分かりやすさのために使われていることもありますね。
源泉の熱さで決まる!温度による4つの分類
次に気になるのが「温度」です。温泉といえば熱いイメージがありますが、実は冷たい「温泉」も存在するんです。
源泉から湧き出した時の温度によって、以下のように分類されています。
| 分類 | 源泉温度 | 備考 |
|---|---|---|
| 高温泉 | 42℃以上 | 日本に多いタイプ。熱いお湯が好きな人向け。 |
| 温泉(中温泉) | 34℃以上42℃未満 | 体温に近い温度で、長湯に適している。 |
| 低温泉 | 25℃以上34℃未満 | 少しひんやり感じる温度。夏場は最高に気持ちいい。 |
| 冷鉱泉 | 25℃未満 | そのままでは冷たいので、多くの宿では加温して利用する。 |
面白いのは、泉質によって「名湯」と呼ばれる温度帯が違うことです。
例えば、放射能泉(ラドン温泉)は、ラドンが気化して抜けやすいため、実は「冷鉱泉」に名湯が多いと言われています。
鳥取県の三朝温泉のように、高温なのに放射能泉という驚異的な例もありますが、基本的には冷たい方が成分が安定しやすいんですね。
また、シュワシュワ感が楽しい「二酸化炭素泉」も、ガスが溶け込みやすい低温泉に良いお湯が多いんですよ。
そんな中、秋田県の玉川温泉は100℃近い高温でありながら、特殊な条件下で二酸化炭素泉の性質を持つという、まさに温泉界の奇跡のような場所もあります。
鮮やかなエメラルドグリーン!新潟県「月岡温泉」の魅力
今回ご紹介するのは、新潟県新発田市にある「月岡温泉」です。
ここは、温泉通の間でも「一度は入るべき!」と言われるほど特徴的なお湯なんです。
全国1位の硫化水素イオン含有量!
月岡温泉の最大の特徴は、なんといってもその色。お湯が透き通った、鮮やかなエメラルドグリーンをしているんです。
これは、お湯に含まれる成分が太陽光に反射して見える現象だそうですが、見た目の美しさにまず圧倒されます。
そして、香りがすごい!「これぞ温泉!」という強い硫黄の香りが漂います。
実は月岡温泉、硫化水素イオンの含有量が全国1位という、とんでもなく濃厚な泉質なんです。
泉質名は「含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉」。塩分も含まれているので、上がった後も体がポカポカと持続します。
月岡温泉で外せないスポット
- 共同浴場 美人の泉:月岡温泉の中で最も色が鮮やかだと言われています。地元の方に混じって、濃厚なお湯を堪能できます。
- ラーメン店 きぶん一:温泉通の間で有名なグルメスポット。ここのラーメンは絶品で、湯上がりの一杯に最高です。
月岡温泉のおすすめ宿泊施設
月岡温泉には、素晴らしいおもてなしの宿がたくさんあります。特に私がおすすめしたい、そして人気の高い宿を一覧にまとめました。
| 施設名 | 住所 | 詳細・予約 |
|---|---|---|
| 月岡温泉 ホテル清風苑 | 新潟県新発田市月岡278-2 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 月岡温泉 湯あそび宿 曙 | 新潟県新発田市月岡温泉552-4 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 月岡温泉 湯宿あかまつ | 新潟県新発田市月岡温泉552-24 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 白玉の湯 泉慶 / 華鳳 | 新潟県新発田市月岡温泉 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 別邸 越の里 | 新潟県新発田市月岡温泉 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 摩周 | 新潟県新発田市月岡温泉 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 広瀬館ひてんの音 | 新潟県新発田市月岡温泉 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| ホテルひさご荘 | 新潟県新発田市月岡温泉 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| したしみの宿東栄館 | 新潟県新発田市月岡温泉 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 村上館湯伝 | 新潟県新発田市月岡温泉 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
大規模で華やかな「泉慶・華鳳」から、アットホームな「ひさご荘」や「東栄館」まで、月岡温泉には個性豊かな宿が揃っています。
どのお宿でも、あの素晴らしいエメラルドグリーンのお湯を楽しむことができますよ。新潟のおいしいお酒と地元の幸を堪能しながら、ゆっくりと過ごす時間は最高のご褒美になります。
まとめ:分析書を知れば、温泉の旅はもっと深くなる
今回は、温泉分析書の「液性」と「温度」、そして新潟県の名湯「月岡温泉」についてご紹介しました。
pH値や温度の分類を知ることで、「今日は肌をスベスベにしたいからアルカリ性のお湯に行こうかな」「夏だからぬるめの低温泉でリラックスしよう」といった、通な温泉の楽しみ方ができるようになります。
群馬県内にも素晴らしい温泉がたくさんありますが、たまにはお隣の新潟県まで足を伸ばして、月岡温泉の強烈な硫黄の香りと美しいグリーンに癒やされてみてはいかがでしょうか?
次回の温泉めぐりも、あなたにとって最高のひとときになりますように。
湯けむり散歩人でした。