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この記事はこんな方におすすめです。
- 初めて草津温泉の「時間湯」に参加してみたい
- 「湯もみ」「号令」「3分入浴」の流れが知りたい初心者
- 冬でも安心して、入浴後ポカポカで帰りたい方
- 当日焦らずルールを押さえて堂々と参加したい方
本記事では、私「湯けむりつるのす散歩人」が、草津の「千代の湯」で実際に体験した時間湯の流れからマナー&注意点まで、写真+地元目線でわかりやすくご紹介します!
この記事の目次
時間湯とは?歴史と草津独自の魅力
草津温泉の奥深い文化を象徴する「時間湯」は、江戸の終わりごろから湯治法として広まり、昭和時代まで草津の療養文化の中心でした。時間湯は単なる入浴ではなく、「共同体の場」でもあり、地元の人々や長期滞在の湯治客が心身を整える貴重な時間として機能していました。
お湯の温度はなんと42℃〜44℃台。普通の人には「熱いっ!」と声が出るような温度ですが、この時間湯にはそれだけではない“仕組み”と“文化”があります。
ゆむしや号令による一斉入浴のスタイル
時間湯の最大の特徴が「入浴代表」の号令によって、全員一斉に入浴するという点。古くから草津では「湯長(とうなが)」と呼ばれる指導者がいて、以下のような独特の掛け声が浴場内に響きわたります。
「したくが宜しければ、そろそろ下がりましょう!」
「湯って三分、オー!」
「三、チック御半分、オー!」
「苦労のところ、ありがとう、オー!」
この独特のリズムと声掛けで、入浴時間や安全を管理してきたのです。ちょっとした“湯の合唱”のようで、草津らしい風情を感じます。
適温・3分間ルールの理由
時間湯では、だいたい3分以内の入浴が基本。なぜ短いのか?それは高温の湯に長く入ると危険だからです。
でもご安心を。きちんと段取りに沿えば、3分でも充分にポカポカになれるのが草津の湯力。この“短時間×高温”のコンビネーションが、草津流の時間湯スタイルなのです。
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千代の湯で体験!時間湯の流れとルール
無料で時間湯が体験できる公衆浴場は、2025年現在「千代の湯」だけです。(地蔵の湯には有料の完全予約制の貸切風呂があり、ここでも湯もみ板で湯もみ体験が出来ます。)
地元の人も多く利用するこの施設は、木造建築の趣があり、浴場の中は湯気が立ちこめていてとても静か。
地蔵の湯も時間湯がありますが、
私が体験したのは、コロナ禍で参加者が少なかった時期。なんと無料で体験できる貴重なタイミングでした!
2025年にもリピートしましたが、その時は、受付の人もおらず、完全セルフサービスの趣でした。男女別に利用できる時間帯が決められています。
千代の湯の「時間湯」が体験できる時間です。
受付カード記入と事前の説明チェック
千代の湯に到着したら、入口入ってすぐ左手の棚にある「利用カード」を1枚取り、必要事項を記入。その後、脱衣所の壁に貼ってある伝統湯の入浴作法を必ず読みましょう。中には入浴の時間帯(男女別)や、入浴時の順序、注意点などが丁寧に書かれています。
湯もみ→かけ湯→3分入浴の一連手順
この写真は、千代の湯「時間湯」の大浴場です。男女の区別なく大浴場は一つだけです。時間帯で男女が別れています。
浴場から入口をい見たところです。入口横にも湯もみ板が準備されていました。
浴場の奥には、湯もみ唄(草津節)の歌詞と、入浴の掛け声の案内板があります。
いよいよ入浴スタート。全員が浴場に集まると、湯長の合図で「湯もみ」が始まります。
湯もみ板桶で湯をかき混ぜ、湯温を調整する作業で、身体も少しずつ慣れてきます。
熱の湯の湯もみショーで見た湯もみを実際に体験できます。最初は湯もみ板の返し方が簡単そうで難しかったですが、湯長さんの動かし方を見様見真似しているとだんだんと慣れてきました。


(注:吹き出しのアバターは男性ですが、実際は女性の湯長さんです。温泉案内人となっていますが、ここでは湯長さんです。以下同じです。)
その後は「かけ湯」。まずは足元に10回~20回、次に頭から「かぶり湯」を30回、熱湯をバシャッとかけ、気合を入れます。この「かぶり湯」で血行を良くし、血液を頭部に集め、入浴時の、のぼせや貧血を防ぐ為に行います。
また、身体の毛穴を開いた状態に維持し、温泉入浴効を果高めます。また「かぶり湯」の時、タオルを頭に乗せるのは、目や耳にお湯が入らない様にする為です。
そして、一斉に3分入浴がスタート!
湯長さんとのやりとりエピソード


退出後も「今日は寒かったでしょ。湯冷めしないようにね」と、親切な言葉をかけてくださったのが印象的でした。
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時間湯とは?歴史と草津独自の魅力
草津温泉の奥深い文化を象徴する「時間湯」は、江戸の終わりごろから湯治法として広まり、昭和時代まで草津の療養文化の中心でした。時間湯は単なる入浴ではなく、「共同体の場」でもあり、地元の人々や長期滞在の湯治客が心身を整える貴重な時間として機能していました。
お湯の温度はなんと42℃〜44℃台。普通の人には「熱いっ!」と声が出るような温度ですが、この時間湯にはそれだけではない“仕組み”と“文化”があります。
ゆむしや号令による一斉入浴のスタイル
時間湯の最大の特徴が「入浴代表」の号令によって、全員一斉に入浴するという点。古くから草津では「湯長(とうなが)」と呼ばれる指導者がいて、以下のような独特の掛け声が浴場内に響きわたります。
「したくが宜しければ、そろそろ下がりましょう!オー!」
「揃って三分~、オー!」
「改正の二分~。(一分経過)オー!」
「限って一分~。(二分経過)オー!」
「チックリ御辛抱~。(三十秒前)オー!」
「辛抱のしどころ~。(十五秒前)オー!」
「最直(もうじき)です。(十秒前)ありがたい」
「如何(いかが)ですか。(五秒前)効きました」
「さあ効きましたらソロソロ上がりましょう。 オー!」
この独特のリズムと声掛けで、入浴時間や安全を管理してきたのです。ちょっとした“湯の合唱”のようで、草津らしい風情を感じます。
湯長(とうなが)」の号令に対して浴客が返事をするのは、安全面の管理とともに、かけ声を出す事によって腹式呼吸となるからです。
適温・3分間ルールの理由
時間湯では、だいたい3分以内の入浴が基本。なぜ短いのか?それは高温の湯に長く入ると危険だからです。
でもご安心を。きちんと段取りに沿えば、3分でも充分にポカポカになれるのが草津の湯力。この“短時間×高温”のコンビネーションが、草津流の時間湯スタイルなのです。
本来の48度で3分というのは、長年研究をされてきた結果、安全で、湯治に適した入浴法として確立したものです。(千代の湯はここまで高温では無いです。)
冬でもポカポカ&上級者の保温テク
私が体験したのは冬季でしたが、湯から出たあと体は芯からポカポカ。
常連さんで体が冷めないようにビニール袋を羽織って保温している人も!このちょっとした裏技も、現地でしか得られない学びです。


また、入浴後はゆっくりと休みましょう。
ポカポカと体が温かいからと言って窓を開けて冷たい空気にふれたり、うちわであおいだり、タオルで汗をふいたりせず、大きいタオルでなるべく早く全身を包み、静かに座りましょう。
そうして汗を出し切り、心気を整えるのが草津温泉湯治の最大のポイントです!
千代の湯の温泉成分分析表
ph2.07の強酸性温泉です。皮膚の弱い方は注意を。
初心者でも安心!参加時のコツ&注意点
よくある質問とアドバイス
Q1. 熱くて途中で出たくなったらどうすれば?
→ 大丈夫です。無理せず途中退出もOK。湯長さんが「無理しないで」と声をかけてくれます。
Q2. 水はどこで飲めるの?
→ 千代の湯周辺には自販機もあり、ペットボトル持参もおすすめです。
Q3. 何を持っていけばいい?
→ タオル2枚(体拭き用+足元拭き用)と、動きやすい服装がおすすめです。
掛け声リードがあれば心強い
初心者にとって何よりありがたいのが、経験者によるリードの存在。事前に「初めてなんですけど…」と声をかければ、リード役の方がとても丁寧に教えてくれます。
適度に水分補給&湯上りの休憩
熱い湯に短時間で入ると、意外とのぼせやすくなります。入浴前後には、必ず水分補給と休憩タイムを取りましょう。
混雑時の予約・時間帯のコツ
現地には「先着順」方式で、混み合う時間帯もあるようです。比較的空いているのは、平日の午前中か、夕方の最終回。
時間湯体験の魅力まとめ&おすすめポイント
- 時間湯は草津の「文化」として大切に受け継がれている
- 千代の湯なら、初心者でも参加しやすく、ガイド付きで安心
- 3分入浴でも体の芯から温まる驚きの体感
- ベテランとの交流で、温泉マナーや知識が深まる
- 地元ならではの「日常」に触れる貴重な経験になる
草津に来たら、一度は“時間湯”にチャレンジしてみてください。ちょっと緊張するかもしれませんが、終わった後の爽快感は格別です!
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