みなさん、こんにちは。「湯けむり散歩人」です。いつもは地元・群馬の温泉を巡っている私ですが、今回は少し足を延ばして、岐阜県の名湯・下呂温泉を訪ねてきました。
群馬の草津、兵庫の有馬と並んで「日本三名泉」に数えられる下呂温泉。

以前からずっと気になっていたのですが、実際に行ってみるとそのお湯の滑らかさに驚かされました。「美人の湯」と呼ばれる理由が、肌に触れた瞬間にわかるんです。
今回は、そんな下呂温泉の魅力と、実際に歩いて見つけたおすすめスポット、そして用途に合わせて選びたい4つのお宿をご紹介します。
この記事の目次
日本三名泉・下呂温泉の基本情報とアクセス|東京・名古屋からも行きやすい
下呂温泉は岐阜県下呂市にある温泉地で、飛騨川沿いに温泉街が広がっています。名古屋方面からのアクセスがよく、JR名古屋駅から特急「ひだ」に揺られて約1時間半。車窓から眺める飛騨川の渓谷美も、旅の気分を盛り上げてくれます。鉄道ならJR下呂駅が玄関口になり、駅を降りて少し歩けば、温泉街の空気がすぐに感じられます。
JR下呂温泉駅:駅のすぐ前に観光案内所があります

車で訪れる場合も、主要道路から比較的入りやすく、温泉街周辺に宿や観光施設が集まっているので、移動の負担が少ないです。
ただし、観光シーズンや連休は混みやすいので、宿の駐車場やチェックイン時間は事前確認がおすすめです。予約前には公式サイトや予約サイトで最新情報を見ると安心です。
下呂温泉に一歩足を踏み入れると、どこか懐かしい温泉街の空気が迎えてくれます。飛騨川のせせらぎを中心に、旅館や商店が軒を連ねる景色はまさに日本の原風景。群馬の温泉地も活気がありますが、下呂の穏やかな時間の流れもまた格別です。
日本三名泉の誇り!絹のように滑らかな「美人の湯」の秘密
下呂温泉の最大の特徴は、なんといってもその泉質。アルカリ性単純温泉で、肌に触れた瞬間に「おや?」と思うほどのとろみがあります。無色透明で、ほんのりと硫黄の香りが漂うお湯は、絹のようにスベスベになる「美人の湯」。まさに天然の化粧水に浸かっているような感覚で、湯上がりは肌がしっとり、すべすべ。女性に「美人の湯」として人気があるのも頷けます。
鳴子温泉郷の中山平温泉・豚ひでの温泉もトロトロでしたが、この下呂温泉のお湯も負けず劣らずのトロトロのお湯でした。この感覚は、群馬の酸性泉とはまた違った、優しく包み込まれるような心地よさです。
噴泉地や共同浴場まわり|温泉地らしさを体感
下呂温泉 観光の楽しみは、温泉そのものだけではありません。川沿いを歩くと景色が気持ちよく、足湯や共同浴場もあり、温泉街らしい雰囲気を味わえます。
派手すぎず、でもちゃんと見どころがある。そんな、落ち着きと楽しさのバランスがちょうどいい温泉地です。
下呂温泉には、温泉地としての歴史や空気感を感じられるスポットもあります。
街の中で温泉が湧いている様子を感じられる場所(噴泉地)は、初めて訪れるとちょっと感動します。温泉って、宿の中だけじゃなくて町全体で育っているんだなと実感できるんです。
ガソリンスタンドかと思ったらー温泉スタンド

温泉街の散策も下呂の大きな楽しみのひとつ。特に便利なのが「湯めぐり手形」です。1枚2,500円(税込)で購入でき、加盟している旅館の中から3軒のお風呂に入浴できる優れもの。これを持ってお土産屋さんや足湯を巡るのが、下呂流の過ごし方ですね。
温泉街の街歩き|足湯、川沿い散策、食べ歩きが楽しい
下呂温泉の街歩きは、のんびりが正解です。
飛騨川沿いを歩いていると、川風が気持ちよく、湯のある町らしい空気をじんわり感じます。足湯も点在しているので、散策の途中でひと休みするのにぴったりです。
温泉街には土産店や飲食店もあり、飛騨牛を使った料理や温泉街らしいスイーツも楽しめます。しっかり観光するというより、“歩きながら見つける楽しさ”がある感じです。
賞味期限30秒と言われる焼きたての「とちの実やわらか煎餅」

夕方になると、宿へ戻る人、足湯でくつろぐ人、食べ歩きを楽しむ人が入り混じって、温泉街らしいやわらかな賑わいになります。
また、下呂温泉街には「ゲロ(下呂)」にちなんでカエルのモチーフがたくさん!温泉寺の階段を登ったり、マンホールのカエルを探したりと、遊び心いっぱいの散策が楽しめます。
カエルのモチーフなどの史跡がたくさん

1泊2日で楽しむ下呂温泉の過ごし方
1日目のモデルコース
午前〜昼に下呂へ到着
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駅周辺で軽く昼食
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下呂温泉合掌村へ
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温泉街を散策しながら足湯めぐり
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宿にチェックイン
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大浴場や露天風呂でゆっくり入浴
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夕食後にもう一度温泉、夜の川沿いを少し散歩
2日目の過ごし方
朝風呂
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宿の朝食
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チェックアウト後に温泉街を再散策
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お土産購入
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時間があれば再び合掌村や周辺観光
この流れだと、下呂温泉 観光と下呂温泉 宿泊の両方を無理なく楽しめます。
特に初めての方は、観光を詰め込みすぎないほうが満足度が高いです。下呂は“ゆっくりしてこそ良さがわかる”温泉地でした。
時間があれば山歩きも出来ます

絶対外せない観光スポット「下呂温泉合掌村」
観光スポットとしてぜひ足を運んでほしいのが「下呂温泉合掌村」。
下呂温泉の中心地からほど近い山の中に、突如として現れる茅葺き屋根の集落。 世界遺産・白川郷などから移築した10棟の合掌造り民家が、往時の山里の暮らしをそのままに伝えています。 温泉旅行のついでに、ではなく、ここを目当てに訪れたくなる場所です。
私がお邪魔した時は、期間限定のライトアップイベントが準備されていて、その幻想的な風景を想像するだけでワクワクしました。運が良ければ、芸妓さんの華やかな演舞を見ることもできるそうです。
国指定重要文化財・旧大戸家住宅
合掌村いちばんの見どころは、国指定重要文化財の旧大戸家住宅です。

間近に立つと、その屋根の切り立ち方と高さに圧倒されます。 美しい茅葺き屋根は、職人の技と自然素材が生み出した芸術品そのもの。
内部に足を踏み入れると、柱も天井もすべてが飴色に変化し、幾世代にもわたって人が暮らし続けた時間の重みが伝わってきます。
2階へ上がれば、急勾配の屋根が内側からどれほど高く立ち上がっているかを実感でき、構造美に思わず見入ってしまうことでしょう。
旧大戸家住宅の2階展示

またここは紅葉の名所でもあります。旧大戸家住宅の前には大もみじが生えており、11月上旬ごろに見頃を迎えます。
竹原文楽記念館

「飛騨・美濃紅葉三十三選の地」にも選ばれたこの場所では、散り積もった葉すら絨毯のように美しく、縁側に腰を下ろしてただ眺めるひとときが格別です。
四季を通じて楽しめる歳時記の森
合掌村の魅力は紅葉だけにとどまりません。春はさくら、梅雨どきはあじさい、そして秋のもみじと、どの季節に訪れても下呂の豊かな自然が迎えてくれます。
集落を歩きながら旬の草花を愛でる贅沢な散策は、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
- 春:さくら
- 初夏:あじさい
- 秋:もみじ(11月上旬)
- 通年:合掌造り散策
お子さんも大人も楽しめる森のすべり台
歴史と自然だけでなく、アクティビティも充実しています。山の中を駆け抜けるローラースライダーは子ども連れに大人気。木々の間を風を切って滑り抜ける爽快感は、大人でも思わず笑顔になるほどです。 家族全員で下呂の自然を全身で感じられる体験として、ぜひ挑戦してみてください。
アクセス:
下呂温泉の中心地から徒歩圏内。温泉宿に泊まった翌朝、チェックアウト後に立ち寄るのもおすすめです。 紅葉シーズン(10月末〜11月中旬)は特に混雑するため、早めの時間帯の来訪がおすすめです。
下呂温泉のおすすめ宿泊宿|旅のスタイルで選ぶのが正解
下呂温泉には数多くの宿がありますので、どこにしようかと迷ってしまいますよね。
そんな時は、下呂温泉で宿を選ぶときは、「何を重視するか」を先に決めると選びやすいです。
温泉の質、食事、立地、予算、景色、部屋の広さ。どれを重視するかで、ぴったりの宿は変わります。
| 宿名 | おすすめの用途 | 特徴・魅力 |
|---|---|---|
| 水明館 | ファミリー・三世代 | 館内3つの大浴場で湯めぐり三昧。施設が充実! |
| 湯之島館 | カップル・記念日 | 登録有形文化財の宿。展望風呂からの絶景は必見。 |
| 下呂温泉 小川屋 | 女子旅 | 名物「100帖空間の畳風呂」。足元に優しく寛げる。 |
| 観光ホテル湯本館 | 一人旅・コスパ重視 | 昭和レトロな落ち着く空間。アットホームな老舗。 |
【ファミリー・三世代向け】水明館(すいめいかん)
下呂を代表する老舗の大型リゾート旅館。何といっても素晴らしいのは、館内に趣の異なる3つの大浴場があること。
野趣あふれる野天風呂、ヒノキが香る大浴場など、宿の中にいながらにして本格的な湯めぐりが楽しめます。室内プールなどの施設も充実しているので、お孫さん連れのご家族にもぴったりですよ。
| 郵便番号 | 509-2206 |
| 住所 | 岐阜県下呂市幸田1268 |
| アクセス | JR高山本線下呂駅より徒歩3分【下呂駅まで随時送迎バス有】/中央自動車道 中津川ICよりR257で約60分 |
| 駐車場有無 | 有り 200台 【無料】 ※大型車の駐車も可能。 |
【カップル・記念日向け】湯之島館(ゆのしまかん)
昭和初期のロマンが漂う、登録有形文化財の宿。山の中腹に建っているため、展望風呂から眺める下呂温泉街の夜景は、まさに絶景の一言。
歴史ある建物ならではの重厚感と、丁寧なおもてなしは、特別な日の思い出作りに最適。静かに時が流れる贅沢なひとときを過ごせます。
| 郵便番号 | 509-2207 |
| 住所 | 岐阜県下呂市湯之島645番地 |
| アクセス | 下呂駅よりお車にて約5分/中津川ICより国道257号線約60分 |
| 駐車場有無 | 有り 無料 |
【女子旅向け】下呂温泉 小川屋(おがわや)
SNSでも話題になることが多いのが、こちらの「畳風呂」。なんと東海最大級の100帖もの空間に畳が敷き詰められているんです。
滑りにくくて柔らかいので、おしゃべりに華が咲く女子旅や、小さなお子様連れにも大人気。開放的な空間で、身も心もリラックスできます。
| 郵便番号 | 509-2207 |
| 住所 | 岐阜県下呂市湯之島570 |
| アクセス | JR高山線下呂駅下車(徒歩8分/中央道中津川ICよりR257で50km |
| 駐車場有無 | 有り 80台 無料 |
【一人旅・コスパ・レトロ好き必見】観光ホテル湯本館
今回の旅で、私が実際に宿泊して「ここはいい!」と惚れ込んだのがこちらの宿。派手な設備こそありませんが、昭和レトロな雰囲気が漂う落ち着いた空間が、一人の時間を豊かにしてくれます。
展望露天風呂から眺める飛騨の絶景
この宿の自慢は、なんといってもお風呂!最上階にある展望露天風呂からは、下呂の街並みと雄大な飛騨川を一望できます。私が訪れた時は、夕暮れ時。空がゆっくりと茜色に染まり、街に灯りがともり始める景色を眺めながらの入浴は、日々の疲れが溶け出していくようでした。
お湯はもちろん源泉100%。内湯も広々としていて、何度も入りたくなってしまうほど心地よかったです。まさに「美人の湯」を独り占めしている気分でした。
湯本館の部屋:下呂の街並みと飛騨川が見えました

飛騨の味覚「飛騨牛」に舌鼓
夕食の主役は、地元が誇るブランド牛「飛騨牛」のステーキ。口に入れた瞬間に脂が甘く溶け出し、濃厚な肉の旨みが広がります。「あぁ、岐阜に来てよかった…」と心から思える瞬間でした。他にも、川魚の塩焼きや地元の山菜など、飛騨の恵みがふんだんに盛り込まれたお料理の数々に、お腹も心も大満足です。
湯本館の夕食

とにかくアットホームで、スタッフさんの温かい対応に心が和みます。お湯ももちろん源泉かけ流し。歴史を感じる浴槽に浸かると、まるで時が止まったような錯覚に陥ります。
リーズナブルながら、下呂の伝統をしっかりと感じられる、まさに穴場的なお宿でした。
| 郵便番号 | 509-2206 |
| 住所 | 岐阜県下呂市幸田1084 |
| アクセス | JR高山線・下呂駅/中央自動車道・中津川IC~R257経由 |
| 駐車場有無 | 無料駐車場あり。予約不要。駐車台数把握のため、予約時に交通手段を明記。 |
まとめ|旅の締めくくりに
初めての下呂温泉でしたが、日本三名泉らしい安心感がありながら、初めて訪れる人でも歩きやすく、観光しやすい温泉地でした。“美人の湯”と呼ばれるやわらかいお湯、合掌村の見応え、川沿いの温泉街の空気、そして宿で過ごす静かな時間。どれも派手すぎないのに、じわっと心に残ります。
草津温泉の「ガツン」とくる力強さも良いですが、下呂温泉の「優しく包み込む」ような温かさは、年齢を重ねた今の私にぴったりでした。
歴史ある合掌村での散策、そして観光ホテル湯本館での美味しい料理と絶景露天風呂。どれをとっても最高の思い出です。
群馬県民の私にとっても、下呂温泉の「美人の湯」は特別な体験でした。あの肌に吸い付くようなお湯の感触は、一度味わうと忘れられません。歴史ある街並みを歩き、自分に合った宿でゆっくりと羽を伸ばす……。そんな素敵なひとときを、ぜひあなたも体験してみてください。
下呂温泉 水明館
下呂温泉 水明館
下呂温泉 湯之島館
下呂温泉 小川屋
下呂温泉 小川屋
下呂温泉 観光ホテル湯本館