こんにちは、湯けむり散歩人です。つる舞う形の群馬県から、今日も温泉の香りに包まれて筆を執っています。
群馬に住んで30年以上になりますが、草津や伊香保、四万といった名湯に囲まれていると、どうしても「温泉っていいよなぁ」としみじみ感じてしまいます。定年後の今は、そんな群馬の魅力を発信しつつ、たまに足を伸ばして県外の凄い温泉を訪ねるのが何よりの楽しみなんです。
さて、今回はちょっとマニアック、でも知れば知るほど奥が深い「放射能泉」についてお話ししようと思います。なかでも、鳥取県にある「三朝(みささ)温泉」は、温泉好きなら一度は訪れたい聖地。群馬の温泉とはまた違った、驚きのパワーが秘められているんですよ。
この記事の目次
「放射能泉」の正体は、体を元気にするラドン!
一般的に「ラジウム温泉」なんて呼ばれることもありますが、正確な泉質名は「放射能泉」と言います。この主成分は、ラジウムが分解されてできる気体の「ラドン」。このラドンが私たちの体に魔法をかけてくれるんです。
温泉に含まれる放射能の量は「マッヘ(Mache)」という単位で表されます。温泉成分表をじっくり見ると書いてあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
基準としては、8.25マッヘ以上で「弱放射能泉」、さらに50マッヘを超えると正式に「放射能泉」という名前がつきます。三朝温泉の中には、この基準を軽々と超えるような驚異的な数値を叩き出す源泉があるんですから、驚きですよね。
ラドンが体に吸収されると、細胞を刺激して免疫力を高める「ホルミシス効果」が期待できると言われています。まさに、体の中から元気を呼び起こす「スイッチ」を押してくれるような感覚。これが、放射能泉が古くから湯治として愛されてきた理由なんです。
世界屈指の名湯!三朝温泉で訪れたい宿とスポット
三朝温泉といえば、昭和23年にラドンの一種であるトリウムの含有量が世界一を記録したこともある、世界的な名泉地です。ここでは、私が実際に感銘を受けた素晴らしい宿とスポットをご紹介します。
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| 施設名 | 特徴・泉質データ | ここがポイント! |
|---|---|---|
| 旅館大橋(巌窟の湯) | 49.3マッヘ(単純弱放射能温泉) | 足元からぷくぷくとお湯が湧き出す「足元湧出」が楽しめます。 |
| 旅館大橋(湯処せせらぎ) | 19マッヘ / 源泉温度58度 | 放射能泉では珍しい「高温泉」。成分が濃いまま味わえます。 |
| 三朝薬師の湯 万翠楼 | 34マッヘ / 源泉温度49度 | 自家源泉を持ち、鮮度抜群のラドン浴が堪能できる名宿。 |
| 河原風呂 | 三朝温泉名物の露天風呂 | 川のせせらぎを聞きながら入る、開放感抜群の混浴露天。 |
| 鳥飼旅館(関金温泉) | 単純弱放射能温泉 | 「白金の湯」と称される名湯。加温なしの絶妙な温度が最高。 |
特に「旅館大橋」の巌窟の湯は圧巻です。岩の間から自然に湧き出すお湯に浸かっていると、地球の息吹を直接肌で感じているような、不思議な一体感を味わえます。
また、ラドンは気体なので温度を上げると逃げやすい性質があるのですが、三朝のように高温で湧き出しているのは世界的に見ても非常に珍しく、まさに「奇跡の湯」と言えるでしょう。
放射能泉を120%楽しむための「吸引入浴法」
せっかく三朝温泉のような素晴らしい場所に行くなら、そのパワーを余すことなく取り込みたいですよね。そこで、温泉通の視点でおすすめしたいのが「吸引」です。
ラドンは空気よりも重い気体。お湯の表面近くに滞留しやすい性質を持っています。ですから、入浴中は鼻や口を湯面に近づけて、ゆっくりと深呼吸をしてみてください。
肺から直接ラドンを取り込むことで、全身の血流に乗って成分が巡り、より高い効果が期待できるんです。
知っておきたい「湯あたり」と「純温泉」の心得
放射能泉は、肌触り自体はさらっとしていて優しいことが多いのですが、成分が体の奥深くに作用するため、意外と体力を消耗します。もし入浴後に体がだるくなったり、熱っぽくなったりしたら、それは「湯あたり」のサイン。温泉がしっかり体に働きかけている証拠でもあります。
そんな時は無理をせず、一度布団に入ってゆっくり休むのが一番。一度リセットしてから再び湯治を再開することで、体質が改善されるきっかけになります。温泉旅行は「何回入るか」ではなく「どう過ごすか」が大切なんですよね。
また、最近私が注目しているのが「純温泉」という考え方。源泉かけ流しで、塩素消毒をしていないオーガニックな温泉の状態を指します。三朝温泉や、お隣にある関金温泉の「鳥飼旅館」などは、まさにこの純粋なお湯を楽しめる場所が多いんです。余計な手を加えない自然の恵みをそのままいただく。これこそ最高の贅沢だと思いませんか?
群馬の温泉と、旅の広がり
さて、今回は鳥取の三朝温泉を中心にお話ししましたが、我らが群馬県も負けてはいません!テレビ番組でも何度も紹介されていますが、群馬の温泉は酸性泉から硫黄泉まで、とにかくバリエーションが豊かです。
三朝のラドンで免疫力を高め、群馬の草津で殺菌&リフレッシュ。そんな贅沢な温泉のハシゴができたら、もう健康そのものですよね。
関東からだと鳥取へ足を伸ばすのは少し遠いかもしれませんが、三朝のあの不思議なパワーは、わざわざ行く価値があります。
温泉は、ただ体を洗う場所ではなく、自然と対話し、自分自身を労わる場所。三朝温泉のラドンの霧に包まれながら深呼吸するひとときが、あなたの旅をより豊かなものにしてくれるはずです。