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温泉分析書の素朴な疑問その2!「神経痛」の記載でわかる新旧ルール


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こんにちは、湯けむり散歩人です。すっかり温泉の魅力に取り憑かれてしまった私ですが、最近はただお湯に浸かるだけでなく、脱衣所に掲示されている「温泉分析書」をじっくり読み解くのが密かな楽しみになっています。

前回の「分析書の疑問」に引き続き、今回も知っておくと温泉巡りが10倍楽しくなる、ちょっとしたコツを皆さんにお伝えしますね。あの難しそうな数字の羅列には、実はお湯の「鮮度」や「性格」が隠されているんです。さらに、温泉のプロが愛してやまない信州の名湯についてもたっぷり語っていきますよ!

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
ねえ、温泉に行くと必ず貼ってあるあの「分析書」だけど、最近よく見ると、書いてある内容が微妙に違ったりしない?「神経痛」って真っ先に書いてあるものもあれば、そうじゃないものもあったりして、不思議なのよね。
お、いいところに気づいたね!実はそれ、分析された時期によってルールが違うんだよ。特に「神経痛」が一番最初に来ているのは、ある意味で「ちょっと懐かしいルール」の証拠なんだ。今日はそのあたりを詳しく解説するよ!
温泉案内人
温泉案内人
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分析書の「10年ルール」と2014年の大きな変化

まず知っておきたいのが、温泉分析書は「10年以内に分析した結果」を掲示しなければならないという決まりがあることです。温泉は生き物ですから、10年も経てば成分が変わってしまうこともある。だから、定期的な健康診断が必要なんですね。

そして、大きな転換点となったのが2014年(平成26年)7月1日の「鉱泉分析法指針」の改訂です。この改訂によって、適応症(効能)の書き方が変わりました。

「神経痛」の記載順。実は、一般的適応症の一番目に「神経痛」と書かれているものは、旧ルールに基づいた分析書なんです。

新しいルールでは、科学的根拠に基づいて記載順や項目が整理されています。これを知っているだけで、「お、この宿はそろそろ分析の更新時期かな?」なんて、ちょっと通な視点で楽しめますよ。

申請者と湧出地から読み解く「お湯の鮮度」

分析書の上の方にある「申請者」と「湧出地」の欄、ここも見逃せません。実はここにお湯の素性が隠されています。

申請者が「〇〇市長」や「〇〇温泉組合」など団体名の場合は、複数の宿でお湯を分け合う「集中管理方式」であることが多いです。一方で、宿の名前やオーナーの名前が書かれていれば、それはその宿だけの「自家源泉」である可能性がぐんと高まります。

また、申請者の住所と湧出地の住所が近いかどうかをチェックしてみてください。近ければ近いほど、源泉から湯船までの距離が短く、空気に触れる時間が少ない「鮮度の良いお湯」だと推測できます。

ただし、これには例外もあって、新潟県の赤倉温泉や福島県の岳温泉のように、あえて長い距離を引湯(お湯を運ぶこと)することで、適度に揉まれて肌当たりの柔らかい名湯になることもあるから、温泉は奥が深いんですよね。

「一般的適応症」と「泉質別適応症」の違い

分析書を読んでいると、たくさんの効能が書いてあってどれが本当の特徴か分からなくなることはありませんか?

ここで重要なのが「一般的適応症」と「泉質別適応症」の切り分けです。

  • 一般的適応症:いわば「温泉なら大体これくらいの効果はあるよ」という共通のメリット。
  • 泉質別適応症:その温泉の特定の成分だからこそ発揮される固有の効果

私が特に面白いと思うのは「単純温泉」です。かつては個別の適応症がなかったのですが、今では「自律神経不安定症」「不眠症」「うつ状態」への効果が認められています。

刺激が少なく体に優しい単純温泉は、現代人の疲れ切った心を癒す「メンタルケアの湯」として再評価されているんですよ。

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
なるほどね!単純温泉って「特徴がないのが特徴」なんて言われることもあるけど、実はストレス社会の味方だったのね。ますます温泉巡りが楽しみになっちゃう。ところで、「本当にすごい温泉」ってどこなの?
それなら、長野県の「小谷(おたり)温泉」は外せないね。特に一軒宿の「山田旅館」さんは、建物もお湯も、まさに国宝級の素晴らしさなんだ!
温泉案内人
温泉案内人

秘境の名湯!長野県・小谷温泉「山田旅館」

長野県の北端、妙高戸隠連山国立公園の深い懐に抱かれた「小谷温泉」。ここはまさに、時が止まったかのような静寂に包まれた秘湯です。現在、この地で守り続けられているのは「山田旅館」ただ一軒。源泉を自前で持つ自家源泉の宿です。

歴史を紐解けば、あの川中島の戦いの際、武田信玄の家臣が発見したという伝説も残っています。山田旅館の創業はなんと関ヶ原の合戦よりも前!

現在は21代目のご主人が、その歴史の灯を守り続けています。江戸時代に建てられた本館をはじめ、明治、大正、平成と、各時代の建築が美しく調和し、なんと6棟もの建物が国の登録有形文化財に指定されているんです。

気になる泉質は「ナトリウムー炭酸水素塩温泉」。かつての呼び名で言うところの「純重曹泉」です。このお湯がまた、素晴らしいのひとこと!

浸かれば肌がツルツルになる「クレンジングの湯」として名高いのですが、そのパワーは料理にも現れます。

この源泉でお米を炊くとお米が黄色く色づき、湯豆腐を作れば豆腐がとろりと溶け出して、えもいわれぬ美味しさになるんです。佐賀の嬉野温泉と同じような特徴ですが、信州の山奥で出会うこのお湯は、また格別の感動がありますよ。

歴史の重みを感じる木造建築の中で、湧き立ての重曹泉に身を委ねる。これこそ、大人の休日の極致と言えるでしょう。

施設名 小谷温泉 山田旅館
所在地 長野県北安曇郡小谷村中土18836
泉質 ナトリウムー炭酸水素塩温泉(旧泉質名:純重曹泉)
特徴 源泉100%の自家源泉。江戸~平成の建築が並ぶ登録有形文化財の宿。
効能 切り傷、火傷、皮膚病、そして「美肌効果」

 

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もっと温泉を極めたいあなたへ

今回お話ししたような分析書の読み解き方や、全国各地の名湯についての深い知識を、体系的に学べる場があるのをご存知でしょうか。それが「温泉ソムリエ認定セミナー」です。

単なる「温泉好き」から、一歩踏み込んだ「温泉通」へ。正しい入浴法や分析書の読み方を学べば、いつもの温泉旅行が驚くほど豊かなものに変わります。さらに知識を深めたい方には、ステップアップセミナーも用意されているそうです。

私自身、温泉を巡る中で「なぜこのお湯はこんなに心地よいのか?」という疑問を一つずつ解き明かしていく過程が、人生の大きな楽しみになりました。皆さんも、ぜひ温泉分析書という「温泉からのメッセージ」に耳を傾けてみてくださいね。

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
分析書が読めると、温泉が「ただのお風呂」じゃなくて「大地の恵み」なんだって改めて実感できるね。今度の週末は、さっそく分析書を隅から隅までチェックしてみるわ!
ははは、それは頼もしいな。ぜひ「泉質別適応症」に注目して、自分にぴったりの名湯を見つけてみて。群馬にも、そして隣の長野にも、素晴らしいお湯がまだまだたくさんあるからね!
温泉案内人
温泉案内人

それでは、皆さまも素敵な湯巡りを。つる舞う形の群馬県から、湯けむり散歩人がお届けしました。

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