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法師温泉長寿館の宿泊記|群馬の秘湯で足元湧出の湯と歴史に抱かれる旅


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今回ご紹介するのは、温泉好きなら一度は憧れる聖地、法師温泉 長寿館さんです。国鉄時代の「フルムーン」ポスターで、上原謙さんと高峰三枝子さんが入浴されていたあの混浴風呂、と言えば「ああ、あそこか!」と思い当たる方も多いのではないでしょうか。

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
ねえ、あの有名なポスターの温泉って、今でもそのまま残っているの?一度は行ってみたいけど、ちょっとドキドキしちゃうな!
もちろん、明治時代の面影がそのまま息づいているよ。建物自体が国登録有形文化財で、そこに身を置くだけでタイムスリップしたような気分になれるんだ。特に足元から湧き出すお湯は、まさに地球の神秘だよ。
温泉案内人
温泉案内人
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明治の浪漫漂う、国登録有形文化財の宿

法師温泉・長寿館の入口

法師温泉・長寿館の入口

宿に到着すると、まず目を奪われるのがその重厚な建築美です。明治時代に建てられた本館は、一歩足を踏み入れると木のぬくもりと歴史の重みが肌に伝わってきます。玄関を抜けると、高い吹き抜けの空間に立派な神棚や書額が並び、ここが特別な場所であることを教えてくれます。

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
わあ、まるでお侍さんが出てきそうな雰囲気ね!建物自体が歴史の教科書みたいでドキドキしちゃうわ。
そうだろう?ここは明治から続く歴史がそのまま息づいているんだ。不便さを楽しむ、それこそが秘湯の醍醐味なんだよ。
温泉案内人
温泉案内人

長寿館の顔とも言えるのが、玄関横にある囲炉裏。一年中、絶やすことなく薪が燃やされており、パチパチという音と煙の香りが旅情をかき立てます。ここで鉄瓶で沸かしたお湯でお茶をいただく時間は、何物にも代えがたい贅沢なひととき。他のお客さんとのさりげない会話も弾みますよ。


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歴史の深さを肌で感じる、個性豊かな客室たち

歴史を刻む「本館・別館」と快適な「薫山荘・法隆殿」

長寿館のお部屋は、建物の歴史やスタイルに合わせて選べるのが魅力です。

  • 本館:明治時代からの姿を留める、国登録有形文化財のお部屋。トイレはありませんが、文豪たちが愛した当時の空気感をそのまま味わえます。
  • 別館:昭和15年築、法師川のせせらぎが聞こえる全室トイレ付きのお部屋。こちらも文化財指定を受けています。
  • 薫山荘・法隆殿:より快適さを求めるなら、ゆったりとした間取りのこちら。特に法隆殿は平成元年の建築で、木の香りが心地よいワンランク上の設備が整っています。

長寿館に一歩足を踏み入れると、そこにはタイムスリップしたかのような光景が広がっています。一番古い「本館」は、文人墨客たちが愛した当時の面影を今に伝える貴重な空間です。全室トイレなしという潔さも、歴史ある宿ならではの趣と言えるでしょう。

「別館」は昭和15年築で、川のせせらぎが聞こえます。窓を開けると法師川の流れが間近に迫り、自然と一体になったような穏やかな時間を過ごせます。古い建物を大切に使い続ける、宿の心意気が伝わってきます。

一方で、快適さを求める方には「薫山荘」や「法隆殿」がおすすめです。こちらは平成元年に建て替えられた比較的新しい建物で、ゆったりとした間取りと設備が整っています。自分の旅のスタイルに合わせて、お部屋を選べるのが嬉しいポイントですね。

私は今回、せっかくならと本館に宿泊しましたが、古い窓枠や柱に刻まれた傷さえも愛おしく感じられる、素晴らしい体験でした。清掃が行き届いているので、古さは全く気になりません。

今回宿泊した部屋です

法師温泉・長寿館の入口

ラッキーなことに竹下夢二が宿泊した部屋でした!

ラッキーなことに竹下夢二が宿泊した部屋でした!

囲炉裏を囲む、ぬくもり溢れるひととき

玄関を入ってすぐ左手にある囲炉裏は、宿泊客同士の温かな交流の場となっています。一年中、薪がパチパチと爆ぜる小気味いい音が響き、茶釜からは湯気が立ち上っています。この音に誘われるように、いつのまにか人が集まってくるから不思議です。

囲炉裏で鉄瓶から入れたお茶をいただきました

囲炉裏で鉄瓶から入れたお茶をいただきました

知らない同士でも、囲炉裏を囲めば自然と会話が弾みます。私もここで、県外から来た旅人と温泉談義に花を咲かせたことが何度もあります。鉄瓶で沸かしたお湯でいただくお茶は、体に染み渡るような優しさがありました。

吹き抜けの玄関には、明治の歌人たちの書額や神棚が飾られ、背筋が伸びるような凛とした空気も漂います。リニューアルされた「法師カフェ」では地ビールも楽しめるので、湯上がりにゆったり過ごすのも最高ですよ。

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足元からポコポコ!地球の鼓動を感じる奇跡の湯

長寿館の最大の宝物は、なんといっても自然湧出の温泉です。

百年の歴史を誇る混浴大浴場「法師乃湯」の魅力

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
足元からお湯が湧くなんて、なんだか地球のエネルギーを直接もらっているみたい!でも、混浴ってちょっと勇気がいるわね……。
心配いらないよ。夜には女性専用の時間もあるし、深夜の誰もいない時間に一人で浸かるのが、実は一番の贅沢なんだ。
温泉案内人
温泉案内人

国鉄時代のフルムーンポスターでも有名な「法師乃湯」は、建築から1世紀以上経つ圧巻の空間です。4つの浴槽のうち右奥の浴槽で撮影されました。

1世紀以上の歴史を誇る、鹿鳴館風のアーチ窓が美しい大浴場。ここのすごいところは、浴槽の底に敷き詰められた玉石の間から、直接お湯がポコポコと湧き出している点です。空気に触れていない「生まれたて」の源泉を堪能できる、これ以上ない贅沢な温泉なんです。

源泉が空気に触れることなく足元から湧き出すため、成分が一切損なわれず、肌に吸い付くような感覚を味わえます。温度は43度前後と少しぬるめですが、じっくりと浸かっていると体の芯からポカポカと温まってきます。4つの浴槽で微妙に温度が違うのも、自然のままの証拠ですね。

ここは基本的に混浴ですが、20:00〜22:00は女性専用時間になります。脱衣所はなく、浴槽の脇にある箱に服を入れるのが「法師温泉流」。最初は緊張するかもしれませんが、薄暗い照明と湯けむりの中で静かにお湯に浸かっていると、自分自身が歴史の一部になったような感覚になります。

私が一番好きなのは、深夜2時や3時に目覚めて向かう静寂の湯船です。薄暗い中で一人、お湯が湧き出す音だけを聞いていると、まるで瞑想しているような境地になれます。時が止まったかのような、自分だけの贅沢な時間を堪能できるのです。

女性も安心!「玉城乃湯」(男女入れ替え制)

混浴が苦手な女性の方には、総檜造りの「玉城乃湯」がおすすめです。こちらは時間交代制で、シャワーやカランも完備されているため、髪や体を洗うのにも適しています。

開放感たっぷりの内湯の先には露天風呂があり、星空を眺めながらの入浴は格別です。

こちらには洗い場(カラン・シャワー)があるので、体を洗う際はこちらを利用するのがおすすめ。雪が降る季節の雪見露天は、まさに絶景の一言です。

長寿乃湯(女性専用時間あり)

また、こじんまりとした「長寿乃湯」も忘れてはいけません。この「長寿乃湯」は日本天然温泉審査機構で満点評価を受けた、良質な湯船です。

こちらも足元湧出で、非常に新鮮なお湯が楽しめます。

泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。肌に優しく、じっくりと体の芯から温めてくれます。

どの浴場も清掃が行き届いており、スタッフの方々の温泉に対する愛情がひしひしと伝わってきます。

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
足元から湧くなんて信じられない!混浴はちょっと勇気がいるけど、女性専用時間があるなら安心ね♪
深夜2時や3時に一人で「法師乃湯」に浸かってみるのもおすすめだよ。静寂の中で湧き出す音だけを聞いていると、瞑想状態になれるくらい心地いいんだ。
温泉案内人
温泉案内人

群馬の恵みを味わい尽くす、こだわりの夕食

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
群馬のお肉やお野菜、大好き!やっぱり旅の楽しみは美味しいご飯よね。地元の味が食べられるなんて最高だわ♫
群馬は『地産地消』の宝庫だからね。特にこの宿の板長さんは、地元愛が強くて食材選びにも一切妥協がないんだよ。
温泉案内人
温泉案内人

地産地消にこだわった上州牛と地元の味

夕食の主役は、なんといっても群馬が誇る「上州牛」や「上州麦豚」です。特におすすめなのが、ボリューム満点の上州牛ステーキ。200gという満足感たっぷりの量で、お肉の旨味をダイレクトに味わえます。

板長さんの「群馬を味わってほしい」という思いが、一品一品の料理に込められています。

豪華な夕食で満腹です!

豪華な夕食で満腹です!

お米は、みなかみの米作り名人が育てた絶品コシヒカリを使用しています。お水も三国山系の自家水源から引いた清水を使っており、素材の味を最大限に引き出しています。降った雨が5年の歳月をかけて湧き出したという水は、それ自体がご馳走です。

時にはナマズのような、普段なかなかお目にかかれない川魚料理が出ることもあります。派手さはありませんが、一つひとつの食材が丁寧に調理されており、噛み締めるほどに滋味深い味わいが広がります。旬のイワナに熱々のお酒を注いだ「いわな酒」も、お酒好きにはたまりません。

地酒「秋月」と共に楽しむ、大人な夜の過ごし方

料理をさらに引き立ててくれるのが、会長自らが厳選した銘酒の数々です。特に宿オリジナルラベルの「秋月(しゅうげつ)」は、燗でも冷やでも楽しめる贅沢な純米酒。香ばしいお料理との相性が抜群で、ついつい盃が進んでしまいます。

他にも、地元の「水芭蕉」や銘酒「久保田」など、日本酒好きを唸らせるラインナップが揃っています。囲炉裏端で少しお酒を嗜んだ後に、夜の静寂に包まれた宿を散策するのも乙なものです。お土産処もリニューアルされ、宿オリジナルの商品も増えたので、思い出に買って帰るのもいいですね。

最近はアジア系のスタッフの方々も増えましたが、皆さん非常に丁寧で心のこもった接客をしてくれます。派手なホスピタリティではなく、つかず離れずの心地よい距離感が、この宿の雰囲気にとても合っていると感じます。心のこもった「おもてなし」が、旅の満足度をさらに高めてくれます。

朝食もこのボリューム!

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法師温泉を200%楽しむための宿泊者限定アドバイス

温泉好きの奥さん
温泉好きの奥さん
日帰りでもいいかなって思ってたけど、お話を聞いてるとやっぱり泊まらなきゃ損ね!夜の雰囲気も見てみたいわ。
その通り。日帰りは時間が短くて混み合うから、本当の良さを知るなら宿泊が一番。周辺の散策路も歩くと、さらにリフレッシュできるよ。
温泉案内人
温泉案内人

深夜の静寂、自分だけの瞑想タイム

法師温泉の本当の魅力は、日帰り客が去った後の「静寂」にあります。日帰りの受付は2時間程度と短く、非常に混雑しますが、宿泊すれば24時間いつでも温泉を楽しめます。特におすすめなのが、朝霧が立ち込める早朝や、深い闇に包まれる深夜の時間帯です。

誰もいない大浴場で、自分の吐息とお湯が湧き出す音だけが響く空間。これは日帰りでは絶対に味わえない、宿泊者だけの特権です。古い建物の軋む音や、法師川のせせらぎがBGMとなり、日々のストレスが綺麗に洗い流されていくのを実感できるはずです。

スマホを置いて、ただお湯と歴史に身を委ねる。そんな過ごし方ができるのが、長寿館という宿の持つ力なのです。

宿周辺の散策路「逢初(あいそめ)の滝」で深呼吸

温泉でリフレッシュした後は、宿のすぐ近くにある散策路を歩いて「逢初の滝」まで行ってみるのも良いでしょう。豊かな森に囲まれた道は空気が澄み渡り、歩いているだけで肺が洗われるような気持ちよさです。四季折々の草花が、訪れる旅人を優しく迎えてくれます。

逢初(あいそめ)の滝までの散策路

逢初(あいそめ)の滝までの散策路

この前訪れた際には、スタッフの方々が消防の放水訓練をされている場面に出くわしたことがあります。文化財という貴重な建物を守るために、日夜努力されている姿を見て、さらにこの宿への愛着が湧きました。そうした地道な努力のおかげで、私たちは今日も素晴らしい温泉に浸かれるのですね。

スタッフによる放水訓練

スタッフによる放水訓練

帰りに近くの道の駅に寄るのも楽しみの一つです。群馬の新鮮な野菜や地元の名産品を買い込み、旅の余韻に浸りながら家路につく。そんな風に、法師温泉を拠点とした群馬の魅力を、ぜひ皆さんにも体感していただきたいと心から願っています。

日本秘湯を守る会の会員旅館です

玄関先に掲げられた、あの象徴的な「提灯」を目にすると、温泉好きの血が騒ぎます。長寿館は、全国の素晴らしい秘湯を保護するために設立された「日本秘湯を守る会」の創設メンバーでもあるのです。

日本秘湯を守る会

日本秘湯を守る会

この提灯の下をくぐる時の高揚感は何度訪れても変わりません。流行に流されず、守るべきものを守るという宿の姿勢が、その誇り高い文字から伝わってくるからです。

提灯が導く、守るべき日本の原風景

この会への入会には厳しい審査があり、単に「古い」だけでは認められません。温泉の質はもちろん、周囲の環境や宿の風情、さらには経営者の姿勢までが問われる世界です。

長寿館が長年この看板を掲げ続けていることは、まさに「秘湯の王道」を歩んできた証と言えるでしょう。定年後に全国の秘湯を巡るようになった私にとっても、ここは常に立ち返るべき原点のような場所です。

スタンプ帳が紡ぐ、再訪への楽しみ

会員旅館を巡る楽しみの一つに「スタンプ帳」があります。10個貯まるとお気に入りの宿に一泊招待されるという、ファンにはたまらない仕組みです。

私もこのスタンプを励みに、四季折々の風景を求めて群馬県内外の秘湯を歩いています。一押しはやはり、季節ごとに表情を変える法師温泉の姿。この一冊には、単なる宿泊記録を超えた「旅の記憶」がぎっしりと詰まっています。

日帰り入浴とアクセスのアドバイス

宿泊が難しい場合でも、日帰り入浴(11:00〜13:30受付)でその魅力を味わうことができます。ただし、水曜日は定休日ですので注意してくださいね。また、宿までの道は一部かなり狭くなっている箇所があります。雪の季節や運転に慣れていない方は、安全運転でゆっくり向かってください。

旅の締めくくりに

法師温泉 長寿館は、単なる「古い宿」ではありません。そこには、100年以上の時を超えて受け継がれてきた「おもてなしの心」と「自然への敬意」が詰まっています。外国人スタッフの方々も非常に丁寧で、心のこもった接客に温かい気持ちになりました。

都会の喧騒を忘れ、地球の鼓動を足元に感じながら過ごす一夜。あなたも、自分へのご褒美に、この歴史ある秘湯を訪れてみませんか?

 

 

郵便番号 379-1401
住所 群馬県利根郡みなかみ町永井650
アクセス 上越新幹線 上毛高原駅より猿ヶ京乗り換え法師温泉行きバスで50分/関越自動車道 月夜野ICより25km(約40分)
駐車場有無 有り 50台 無料 先着順

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群馬には、まだまだ素晴らしい温泉がたくさんあります。

これからも「湯けむり散歩人」が、実際に宿泊して感じた群馬の魅力をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに!

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