こんにちは!群馬県の温泉宿めぐりに夢中な「湯けむり散歩人」です。
群馬に住んで30年以上になりますが、伊香保温泉は訪れるたびに新しい発見があって、心が躍るほど大好きな場所なんです。
情緒あふれる石段街に、歴史が息づく名湯、そして美味しいグルメの数々……。
今回は、伊香保観光を最高に楽しむための情報を、私のとっておきの体験談を交えてたっぷりお届けします!
この記事の目次
伊香保のシンボル「石段街」は日本初の温泉リゾート!
石段街の入口

伊香保温泉といえば、誰もが思い浮かべる365段の石段街ですよね。実はこの石段、ただのシンボルではないんです。
約450年前、傾斜地を活かして温泉を効率よく各宿に届ける「小間口(こまぐち)」という素晴らしい分湯システムが生まれました。
これは、まるで未来を見据えた日本初の温泉都市計画から生まれた街づくりと言われているんですよ。まさに、日本最古の温泉リゾートとして、今も私たちを魅了し続けています。
石段を登り始めると、足元に干支のプレートが埋め込まれているのに気づくはずです。
これは昔、石段の両脇に並んでいた「大家(おおや)」と呼ばれる12軒の温泉宿の家紋を表しているんですよ。
かつての温泉街の秩序を今に伝える、歴史ファンにはたまらない仕掛けです。
また、伊香保は「温泉リゾート」という概念が日本で初めて生まれた場所とも言われています。
明治時代にはすでに、多くの文豪や政界の重鎮がここで療養しながら交流を深めていました。
ただの観光地ではない、文化の香りが漂うのはその歴史があるからなんですね。
昔の人も同じ景色を見て、足の疲れを感じながら温泉を目指していたんだと思うと、なんだかワクワクしませんか?
疲れたら、石段の途中にある足湯でほっと一息。流れる温泉の音に耳を傾けながら、心ゆくまでぼーっとする時間は、誰もが共感する最高に贅沢なひとときですよ。
日本一まずい!?でも体にいい「伊香保飲泉所」
石段を登り切った先、伊香保神社のさらに奥へ進むと「伊香保飲泉所」があります。
伊香保飲泉所

ここの温泉は飲むことができるのですが……でも、正直に言いますね……ここのお湯は「日本一まずい」とまで言われるほど、強烈な鉄の味がします!鉄分が非常に濃いので、まるで錆びた釘を舐めているような味がします。
それでも、消化器系に良いとされているので、健康のために一口挑戦してみる価値はありますよ。
私も最初に飲んだときは驚きましたが、今ではこれも伊香保の「味」だと思っています。ぜひ、あなたの舌でその衝撃を確かめてみてください。
伊香保の源泉「黄金の湯」の秘めたるパワーを直接体に取り込む体験は、ここでしか味わえません。
飲んだ後は、すぐそばにある「伊香保温泉露天風呂」で、自然に抱かれながら源泉かけ流しの贅沢を心ゆくまで満喫するのが私の定番コースです。
この上ない癒しが、きっとあなたを待っていますよ。
石段の湯と露天風呂で味わう、本物の源泉かけ流し
石段街の中ほどにある「石段の湯」は、蔵造りの外観が渋くてかっこいい共同浴場です。
ここでは伊香保独特の、茶褐色をした「黄金の湯」をリーズナブルに楽しめます。私も散歩の帰りにここへ寄って、一汗流すのが定番のコースになっています。
石段街を登りさらに奥へ進むと、源泉のすぐそばに「伊香保温泉露天風呂」があります。ここは屋根がない開放的な空間で、自然の風を感じながら湯浴みができる最高のスポット。
「伊香保温泉露天風呂」の源泉

熱めとぬるめの2つの浴槽があるので、ゆっくり長湯したい方にもおすすめですよ。
黄金の湯は、鉄分を多く含んでいるため空気に触れると茶色くなるのが特徴です。肌に優しく、体の芯からポカポカ温まる感覚は、一度味わうと病みつきになります。
上がった後の肌のしっとり感は、やっぱり温泉王国・群馬が誇る名湯ならではですね。
温泉成分表

温泉饅頭の発祥は伊香保だった!有名3店の味比べ
温泉街のお土産の定番といえば「温泉まんじゅう」ですよね。実は、あの茶色いまんじゅうは伊香保温泉が発祥の地なんです。
1910年(明治43年)、「勝月堂」というお店が、伊香保の「黄金の湯」の色をイメージして作られたのが始まりと言われています。それまでは、白いおまんじゅうが主流だったんですよ。
伊香保に来たら、この歴史ある味を絶対に楽しんでほしい有名店をご紹介しますね。
- 勝月堂(しょうげつどう):温泉饅頭発祥のお店。保存料を使っていないので賞味期限がとても短いです。でも、その分だけ生地がふわふわで、中のあんこの甘さが絶妙なんです。石段を登る途中で、蒸したてをパクりと食べるのが地元民のおすすめの楽しみ方です。お土産にするなら、帰る直前に買うのがベスト。シンプルだからこそ、職人の技が光る一品です。
- 大黒屋本店:こちらも超人気店。午前中に売り切れてしまうことも多いので、見つけたらラッキー!という気持ちで早めに訪れてみて。美味しい出会いが待っていますよ。
- 清芳亭(せいほうてい):お土産として一番人気があるかもしれません。清芳亭の温泉饅頭は、皮がとても薄いので、「薄皮饅頭」とも言われています。冷めてもしっとりしていて美味しく、賞味期限が6〜7日と長めなのも、みんなで分け合える嬉しいポイントです。
勝月堂、大黒屋本店、寿屋

私はいつも、自分用には勝月堂のできたてを、友人へのお土産には清芳亭を選んでいます。石段街を歩きながら食べるアツアツの「湯乃花饅頭」は、至福の味に心も体もとろけるようですよ。
ドラマのロケ地やアート巡りも楽しい!
最近の伊香保は、ドラマやテレビ番組のロケ地としても大注目されています。
最近のドラマでは、2026年冬放送のドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(杉咲花さん・成田凌さん出演)の撮影が行われました。第8話のロケが石段街や歴史ある旅館「横手館」、そして「ハワイ公使跡」で行われたんですよ。あの感動のシーンが、この場所で生まれたんだと思うと、さらにワクワクしますよね。
ドラマの中で見た景色を実際に自分の足で歩くのは、聖地巡礼のような楽しさがあります。特に「ハワイ公使別邸」周辺の静かな雰囲気は、映像を通じてもその美しさが伝わっていたのではないでしょうか。俳優さんたちが歩いたのと同じ場所を辿るだけで、いつもの散歩が特別な時間に変わります。
「ハワイ公使跡(駐日ハワイ王国公使別邸)」は、かつて独立国だったハワイ王国と伊香保の間に紡がれた深い繋がりを今に伝える貴重な建物です。和洋折衷の美しい建築は、訪れる人の心を奪う美しさです。
また、街中には人気番組『プレバト!!』で描かれたスプレーアートのパネル展示もあり、現代的なアートとレトロな街並みが織りなすコラボレーションは、きっとあなたのSNSを彩る素敵な思い出になるはずです。ぜひ、スマホを片手に「あの場面の場所だ!」と探しながら歩いてみてください。
スプレーアートのパネル展示看板と実際の写真

絶景とパワースポットを巡る贅沢!ロープウェイと奥伊香保の美
伊香保神社から河鹿橋へ。紅葉のトンネルを抜ける散歩道
石段を登りきると、目の前に現れるのが「伊香保神社」です。ここは縁結びや子宝のパワースポットとして有名です。私も家族の健康を祈ってよく参拝しています。境内に立つと、温泉街の喧騒が嘘のように静かで、清々しい空気に包まれますよ。
神社の右横のも道をさらに奥へ進むと、赤い太鼓橋が見えてきます。これが有名な「河鹿橋(かじかばし)」です。特に秋の紅葉シーズンは、ライトアップされたカエデが真っ赤に燃えるようで、夜の河鹿橋は、幻想的でロマンチックな雰囲気に包まれます。
河鹿橋

紅葉の時期以外でも、初夏の青もみじや冬の雪景色など、四季折々の表情を見せてくれます。川のせせらぎを聞きながら橋を渡るひとときは、日頃のストレスを忘れさせてくれるはず。奥伊香保の静かな時間は、大人な旅にぴったりですね。
ロープウェイで行く「輝望の鐘」
もっと高いところからの景色を楽しみたいなら、ロープウェイで「見晴駅」へ向かいましょう。
ロープーウェイだとわずか4分ほどの空中散歩ですが、眼下には温泉街が広がり、遠くには赤城山や榛名山の雄大な姿を望めます。
山頂の「見晴駅」から眺める関東平野のパノラマは、日頃の疲れを吹き飛ばしてくれるほどの絶景です。そして山頂にある「輝望の鐘」を鳴らせば、気分は最高のリフレッシュです。
ハワイ公使別邸の異国情緒
また、石段街のふもと近くには「ハワイ公使別邸」という歴史的な建物もあります。かつてハワイ王国が独立国だった時代、公使が夏を過ごした場所なんです。和風の温泉街の中にポツンと現れる洋風の建物は、どこか不思議でロマンチックな雰囲気が漂っています。
ハワイ公使跡

ハワイ公使跡の隣の資料館

(ここの裏庭で『冬のなんかさ、春のなんかね』の撮影が行われました。あの白い大きな犬が出てくるシーンです。)
実は伊香保とハワイは姉妹都市として深い繋がりがあり、今でもハワイアンなイベントが開催されているんですよ。温泉街でハワイの歴史に触れる。そんな意外な組み合わせも、伊香保の懐の深さを感じさせてくれるポイントです。
伊香保の湯を支える「湯守」という職人技
ここで少し、伊香保の舞台裏のお話を。伊香保の複雑な温泉ルートや配管は、長年の経験と勘を持つ「湯守(ゆもり)」と呼ばれる専門職の方が支えています。
伊香保には『黄金の湯』と『白銀の湯』という2つの源泉があります。そして、その貴重な恵みを守るために、毎日奮闘しているのがたった一人の職人(湯守)です。
複雑に張り巡らされた温泉の管を、長年の経験と勘でメンテナンスしているんです。私たちがいつでも良いお湯に浸かれるのは、この湯守さんのおかげなんですね。
現在は個人の湯守の方がほぼお一人で管理されているそうで、その技術の承継が課題となっていましたが、現在は地元のガス会社などがその技術を受け継ごうと取り組んでいるそうです。
私たちがいつでも気持ちよく温泉に入れるのは、こうした方々の支えがあるからこそ。感謝の気持ちが湧いてきますね。
日本三大うどんの風格!水沢うどんの名店を歩く
伊香保温泉から車で10分ほど下った場所には日本三大うどんの一つ「水沢うどん」があります。讃岐、稲庭と並んで日本三大うどんの一つに数えられる名品です。強いコシと透明感のある麺が特徴で、一度食べたら忘れられない食感ですよ。
水澤寺の周辺にはたくさんのお店が並んでいますが、どこも歴史があって個性的。私はいつも、ゴマだれと醤油だれの両方で楽しめるセットを注文します。ツルツルと喉を通る感覚は、まさに芸術品。舞茸の天ぷらと一緒にいただくのが、群馬流の贅沢な食べ方です。
定年後に県外の友人を連れて行った際も、「こんなに美味しいコシは初めて!」と大絶賛でした。お昼時は混雑するので、少し早めの時間を狙って行くのがコツ。群馬の小麦文化が生んだ最高の逸品を、ぜひ堪能してください。
家族やカップルで楽しむ!季節の行事とグリーン牧場
石段が雛壇に!?石段街ひなまつり
伊香保の春を彩るのが「伊香保まつり」や「石段街ひなまつり」です。
ひなまつりの時期には、石段に赤い毛氈が敷かれ、本物の子供たちが可愛いお雛様に扮して並びます。
その光景はまるで絵巻物のように美しく、多くの観光客がカメラを向けます。
夏のハワイアンフラ
夏には「伊香保ハワイアンフェスティバル」が開催されます。先ほどお話ししたハワイとの縁から始まったイベントで、石段街がハワイ一色に染まります。本格的なフラダンスのショーを温泉街で見るのは、なんとも不思議で活気あふれる体験ですよ。
こうした季節ごとの行事があるおかげで、何度訪れても「また来たい」と思わせてくれるんです。
私も定年後の楽しみとして、イベントカレンダーをチェックしては散歩に出かけています。活気ある街の姿を見ると、こちらまで元気をもらえますね。
ソフトクリームが絶品の伊香保グリーン牧場
お子様連れや動物好きの方には「伊香保グリーン牧場」も外せません。広大な敷地で羊やヤギと触れ合えるだけでなく、本格的なシープドッグショーも楽しめます。牧羊犬が鮮やかに羊たちをまとめる姿は、大人でも思わず見入ってしまう迫力です。
自然の中で動物たちと過ごす時間は、日々の疲れをリセットしてくれます。伊香保は温泉と歴史だけでなく、こうしたレジャー施設も充実しているのが魅力ですね。
また牧場内で食べられるソフトクリームは、濃厚で本当に絶品です!
牧場の中に入らずに、駐車場横の売店でソフトクリームだけを食べている人もたくさんいます。
伊香保温泉の帰りにグリーン牧場に寄るというのが、群馬県人の定番のコースです。
まとめ:伊香保温泉で心も体もリフレッシュ!
伊香保温泉は、歴史の深さ、心ときめくグルメ、息をのむ絶景、そして何より素晴らしいお湯が揃った、群馬県が誇る最高の観光地です。石段を一段ずつ踏みしめるごとに、日常を忘れて旅の情緒に浸れるはず。ぜひ、次の休日には大切な人と一緒に、伊香保の魅力を肌で感じて、心も体も最高の状態にリフレッシュしてくださいね。
「湯けむり散歩人」のこの記事が、皆さんの伊香保の旅をより豊かにする、とっておきのきっかけになれば幸いです。どうぞ、素敵な群馬の旅を心ゆくまでお楽しみください!