「日本三名泉」とか「日本三大薬湯」って聞くと、なんだかすごそうで、一度は入ってみたいと思いますよね。
でも実は、名湯と呼ばれる温泉って、その特徴が際立っている分、かなり「クセが強い」んです。
草津温泉に初めて入ったとき、「なんかピリピリする…これで大丈夫なの?」と思った方も多いのではないでしょうか。
群馬に30年以上住んでいる私も、最初はそう感じました(笑)。今回は、名湯が「クセが強い」理由と、自分に合った温泉の選び方について、温泉通目線でお話しします。
日本三名泉、それぞれのクセを知っておこう
「日本三名泉」とは、江戸時代の儒学者・林羅山が選んだとされる草津(群馬)・下呂(岐阜)・有馬(兵庫)の3つの温泉地。
歴史も知名度も抜群ですが、それぞれに強烈な個性があります。
草津温泉(群馬県)― 日本最強クラスの酸性泉
我らが群馬が誇る草津温泉。pH1.5〜2.0という日本でもトップクラスの強酸性を誇ります。レモン汁がpH2前後と言われていますから、その強さがイメージできますよね。
この強酸性が高い殺菌力を生み出し、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患への効果が期待されています。ただし、刺激が強いため、肌が弱い方は湯あたりや刺激を感じることも。
長湯は避けて、入浴後はシャワーで軽く流すことを推奨します。「体にいいから」と無理して長く浸かるのは禁物ですよ。
下呂温泉(岐阜県)― 美人の湯はお肌への影響も大きい
pH9を超えるアルカリ性単純温泉の下呂温泉は、「美人の湯」として有名。お湯がぬるっとして、上がるとお肌がツルツルになる感覚があります。
これは角質を溶かす作用によるものなのですが、乾燥肌の方は入浴後の保湿ケアが必須です。
「ツルツルになった!」と喜んで帰ったら、翌日カサカサになっていた…なんてことにならないよう、しっかり保湿しましょう。
有馬温泉(兵庫県)― 海水より濃い!超濃厚な含鉄泉
有馬温泉の「金泉」と呼ばれる茶褐色のお湯は、含鉄泉。その濃度はなんと海水よりも高いとされています。
成分が非常に強いため、湯あたりを起こしやすい温泉としても知られています。
初めて入る方や体調が優れないときは、短時間の入浴にとどめておくのが賢明です。
日本三大薬湯のクセもなかなかのもの
「日本三大薬湯」のひとつ、新潟県の松之山温泉も相当なクセの持ち主。
濃い塩化物泉なのですが、特徴的なのはその香り。タイヤやエンジンが焦げたような独特の香りがするんです。
初めて嗅いだときは「えっ?」となること間違いなし(笑)。でも、それがこの温泉の証明でもあるんですよね。
群馬にも万座温泉という日本屈指の高濃度硫黄泉があります。あの独特の硫黄臭も「クセが強い」温泉の代表格。
でも、あの香りがたまらなく好き!という方も多いんですよね。私もそのひとりです(笑)。
自分に合った温泉はどう選ぶ?
「クセが強い温泉は苦手…」という方もいれば、「物足りない!もっと強いのがいい!」という方もいますよね。
自分のタイプに合わせた温泉選びのポイントをまとめておきます。
| タイプ | おすすめの泉質 | 特徴 |
|---|---|---|
| 刺激が苦手な方 | 単純温泉(中性〜弱アルカリ性) | 肌への刺激が少なく、誰でも入りやすい。疲労回復に◎ |
| もう少し効果を感じたい方 | 硫酸塩泉・炭酸水素塩泉 | 美肌効果や血行促進など、適度な効能が期待できる |
| しっかり効かせたい方 | 塩化物泉・二酸化炭素泉 | 保温・保湿効果が高く、体の芯から温まる |
| 強烈な個性を楽しみたい方 | 酸性泉・含鉄泉・高濃度硫黄泉 | 名湯ならでは。ただし入浴時間や頻度に注意が必要 |
草津温泉でも「西の河原露天風呂」など、温度や場所によって刺激の感じ方が違ったりします。まずは短時間から試してみて、自分の肌や体の反応を確認しながら楽しむのが一番ですよ。
群馬の名湯を体験するなら、万座温泉も外せない
草津と並んで群馬が誇る名湯といえば、万座温泉。標高1,800mという日本最高所に位置する温泉地で、日本屈指の高濃度硫黄泉として知られています。
あの独特の白濁した湯と硫黄の香りは、一度体験したら忘れられません。
万座温泉には宿泊施設もいくつかあり、じっくりと名湯を堪能することができます。
| 宿名 | 所在地 | 予約 |
|---|---|---|
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「クセが強い」からこそ、名湯は面白い
温泉めぐりを続けていると、最初は「ちょっと苦手かも…」と思っていた個性的な温泉が、だんだん「あの感じがたまらない!」と思えてくる瞬間があります。
草津のピリピリ感も、万座の硫黄臭も、最初は戸惑ったけれど今では「あの感覚が好き」と感じるようになりました。
大切なのは、温泉の特性を知ったうえで、自分の体と相談しながら楽しむこと。
無理して長湯したり、体調が悪いときに濃い温泉に入ったりするのは禁物です。でも、正しく付き合えば、名湯はきっとあなたの心と体を癒してくれるはずです。
群馬にはまだまだ個性豊かな温泉がたくさんあります。ぜひ「クセを楽しむ」気持ちで、温泉めぐりを楽しんでみてください。きっと新しいお気に入りの湯が見つかりますよ!。