温泉に入るとき、脱衣所や浴室の壁に貼ってある「温泉分析書」、ちゃんと読んだことありますか?
泉質や成分が書いてあるあの紙のことです。実はあの掲示ルール、知っているようで意外と知らないことがあって、温泉通としてはちょっと気になるポイントがあるんです。
今回は、温泉施設に掲示が義務づけられている項目のお話と、あわせて大分県・由布院温泉の魅力をたっぷりご紹介したいと思います。
「適応症」は掲示しなくてもいい!?温泉表示のルールを知ろう
温泉施設に行くと、「この温泉は神経痛や筋肉痛に効きます」なんて書いてあるのをよく見かけますよね。
あれが「適応症」です。でも実は、適応症は必ずしも掲示しなくてもよいというのが現行のルールなんです。
これ、温泉好きとしてはちょっと驚きませんか?
温泉法の改正によって、温泉分析書そのものをそのまま貼り出す必要はなくなりました。
その代わり、分析書に基づいた以下の項目をきちんと掲示すればOKとされています。
掲示が必要な12の項目
| No. | 掲示項目 |
|---|---|
| 1 | 源泉名 |
| 2 | 温泉の泉質 |
| 3 | 源泉および浴用・飲用に供する場所における温泉の温度 |
| 4 | 温泉の成分 |
| 5 | 温泉の成分の分析年月日 |
| 6 | 登録分析機関の名称および登録番号 |
| 7 | 浴用または飲用の禁忌症 |
| 8 | 浴用または飲用の方法および注意 |
| 9 | 温泉に水を加えて提供する場合は、その旨および理由 |
| 10 | 温泉を加温して提供する場合は、その旨および理由 |
| 11 | 温泉を循環させて提供する場合は、その旨(濾過を含む)および理由 |
| 12 | 入浴剤の添加や消毒を行う場合は、その名称または方法および理由 |
「禁忌症(きんきしょう)」というのは、その温泉に入ってはいけない人・状態のこと。
たとえば「高血圧の方はご注意」とか「飲酒後の入浴は禁止」といった内容です。これはきちんと掲示が必要なんですね。
一方で「適応症」、つまり「この温泉はこういう症状に効きますよ」という情報は、掲示義務がないんです。
もちろん書いてくれている施設もたくさんありますが、書いていなくても法律違反ではないということ。
知らなかった方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、温泉の成分分析にかかる費用はおよそ10万円ほど。鉱泉分析法指針を見ると、その分析工程の複雑さがよくわかります。
それだけのコストをかけて取得した分析書、ぜひ次に温泉に入るときはじっくり読んでみてください。
「湯布院」と「由布院」、どっちが正しいの?
さて、ここからは話題を変えて。温泉通が大好きな温泉地のひとつ、大分県・由布院温泉のお話をしたいと思います。
まず名前の話から。「湯布院」と「由布院」、ガイドブックや看板によって表記がバラバラで、「どっちが正しいの?」と思ったことはありませんか?
実はこれ、温泉地名としては「由布院温泉」が正式です。
「湯布院」は旧町名(湯布院町)に由来する表記で、観光地や行政区域の名称として広く使われています。
どちらも間違いではないのですが、温泉の名称としては「由布院」と覚えておくといいですよ。
由布岳の荒々しさとは裏腹な「優しいお湯」の秘密
由布院温泉の最大の魅力のひとつが、その湧出量の多さ。日本の温泉地の中でもトップクラスで、ベスト5に入ることも、場合によってはベスト2に挙げられることもあるほどです。
湧出量が多い温泉地というと、草津温泉のような「酸性泉」や「硫黄泉」をイメージしがちですよね。
でも由布院は違います。あの荒々しい由布岳を背景に持ちながら、泉質は「単純温泉」が中心。
刺激が少なく、肌にとても優しいお湯なんです。
ゴツゴツとした火山の山容とは対照的な、穏やかで包み込まれるようなお湯。これが由布院温泉の不思議な魅力です。
「由布岳は怖そうなのに、お湯は優しいんだね」なんて笑いながら話したことを思い出します。
由布院温泉のおすすめ施設
由布院には個性豊かな宿や施設が揃っています。温泉通が特に注目しているのが以下の3施設。
それぞれに違った魅力があります。
| 施設名 | 特徴・魅力 |
|---|---|
| 由布院玉の湯 / 亀の井別荘 | 湯布院を素晴らしい雰囲気の温泉地へと牽引してきた名宿。由布院の「今」を作ったといっても過言ではない存在感。楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 山のホテル 夢想園 | 由布岳を望む大きな露天風呂が圧巻。絶景と開放感を求めるなら、ここは外せない一軒。楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 由布のお宿 ほたる | pH9.7のアルカリ性単純温泉で、まさに「美人の湯」。自家源泉で新湯注入率が高く、加水・加温・循環・消毒なしの源泉かけ流し。楽天トラベルで宿泊プランを見る |
特に「由布のお宿 ほたる」のpH9.7というのは、かなりアルカリ度が高い数値です。
お湯に入るとぬるっとした感触があって、肌がつるつるになるあの感じ。「美人の湯」と呼ばれる理由が体感できます。
しかも加水なし・加温なし・循環なし・消毒なし、という完全な源泉かけ流し。これはもう、温泉好きにはたまらない条件が揃っていますね。
由布院温泉に泊まるなら
由布院温泉エリアには、さまざまなスタイルの宿が揃っています。楽天トラベルでも由布院の宿を検索できるので、旅のスタイルに合わせて選んでみてください。
| 宿名 | 住所 | 予約 |
|---|---|---|
| 由布院温泉 湯布院旅館のぎく | 大分県由布市湯布院町川上2879-1 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 由布院温泉 コテージ湖畔 | 大分県由布市湯布院町川上1761-5 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
| 由布院温泉 ゆふいん宿 清孔苑 | 大分県由布市湯布院町川上鳥越1208-1 | 楽天トラベルで宿泊プランを見る |
温泉掲示のルールを知ると、温泉がもっと面白くなる
今回は「温泉分析書の掲示ルール」という少しマニアックな話から、由布院温泉の魅力まで幅広くご紹介しました。
温泉施設に行ったとき、ぜひ脱衣所の掲示をじっくり見てみてください。
「加水あり」「循環あり」「消毒あり」などの記載がちゃんとあるか。
逆に「源泉かけ流し」の記載があれば、それだけでちょっと嬉しくなりますよね。
知識が増えると、温泉の楽しみ方がぐっと広がります。
次の旅先で、掲示板の前で立ち止まってみてはいかがでしょうか。