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チャツボミゴケは「まりごけ」とも呼ばれ、酸性の鉱泉が流れる地にしか生息しない全国でも珍しい緑色の美しいコケです。
六合地区元山には鉄鉱石の鉱床があり、昭和四十一年(1966年)まで露天掘りによる採鉱が行われていました。その露天掘りの窪みに自生しているのが「チャツボミゴケ」です。
本州では唯一この中之条六合地区でのみ見られます。チャツボミゴケ公園は、東アジア最大級の規模といわれています。
この記事の目次
チャツボミゴケ公園とは?
チャツボミゴケは酸性の鉱泉の流るところに生育する珍しい植物です。チャツボミゴケ公園のように、チャツボミゴケが広範囲に自生しているには全国でも珍しく、本州では中之条町のチャツボミゴケ公園だけです。
このチャツボミゴケ公園は、鉄鉱石を採掘していた群馬鉄山跡です。2017年(平成29年)に国の天然記念物に指定されました。ビロードを敷き詰めたようなチャツボミゴケの美しさは必見の価値があると言われています。
このチャツボミゴケ公園では、今現在もコケ自体の作用により鉄鉱石の生成が行われています。
芳ヶ平湿地群は、草津白根山湯釜、芳ヶ平湿原、大平湿原、平兵衛池、大池、水池、チャツボミゴケ公園からなり、草津白根山の火山活動に大きく影響を受け形成された湿地、河川、池沼群です。
芳ヶ平湿地群にはワタスゲをはじめ、様々な高山植物や特別天然記念物であるニホンカモシカ、日本固有種でsるモリアオガエルの最高標高繁殖地など世界的に重要な生態系が存在しているところです。
2015年5月にラムサール条約に登録されました。
チャツボミゴケ公園のチャツボミゴケは、その希少な環境や生態系が評価されて、周辺の芳ヶ平湿地群とともにラムサール条約に登録されています。更に国の天然記念物にも指定されています。
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駐車場から入場券を買って巡回バスに乗るまで
自家用車は、チャツボミゴケ公園の手前左側にある「第3駐車場」または管理事務所の近くにある「第1駐車場」に停めます。休日とかイベントで混んでいる時以外は「第1駐車場」に停められます。
駐車場を横切ると、特産品直売所の隣に「公園受付事務所」がありますので、ここで入園料を支払います。
入園料 | 600円(小学生以下は無料) |
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受付時間 | 4月~9月 9:00~15:00 10月~11月 9:00~14:30 季節、天候により変更あり |
開園期間 | 4月下旬~11月末(積雪等の状況で変動あり) |
入園料を支払ったら、すぐ前にある「園内巡回バス乗り場」から循環バスに乗って、穴地獄へ向かいます。穴地獄の園内巡回バス乗降場までは約1kmです。
穴地獄まで園内巡回バスに乗らなくても遊歩道を歩いていくこともできます。天気が良くて時間の余裕がある時には歩いていくのもいいですね。
園内巡回バス乗降場から穴地獄まで
園内巡回バス乗降場から「穴地獄」へ向かいます。バスを降りたところから「穴地獄」までは約300mです。多少の登りはありますが急坂の登りは無いので、ゆっくりと歩きましょう。
「穴地獄」というのは、チャツボミゴケの群生地でチャツボミゴケ公園の一番の見所です。「穴地獄」という恐ろしい名前がついていますがその由来は「動物が落ちると出られなくなって死んでしまう」からということです。
チャツボミゴケと穴地獄
チャツボミゴケは、苔類のツボミゴケ目ソロイゴケ科に属、学名をソレノストーマそれのストーマブルカニコーラと言います。
強酸性の温泉水が流れる場所に育つ珍しい苔で、ここは国内最大規模の群生地です。
この場所は、「穴地獄」と呼ばれ、元は白根火山の爆発で出来たすり鉢状の大きな穴で、硫酸酸性泉の20℃程の鉱泉が湧出し、動物が落ちると出られなくなって死んでしまうことからこの名がついたと言われています。
現在は平地となり当時の面影は残っていませんが、太平洋戦争末期の昭和18年4月に、日本鋼管(株)が鉱業権を取得し群馬鉄山として採掘が始まりました。そして、この鉄鉱石を運搬するために、現在のJR吾妻線が渋川駅から長野原草津口川口駅を経由し太子駅(現在は廃駅)まで敷設されたのです。鉱山は昭和41年3月に閉山し、その後、日本鋼管(株)の保養所として管理されてきました
平成23年10月、六合地区が日本で最も美しい村連合に加盟しましたが、赤岩集落、野反湖と合わせてこのチャツボミゴケが加入要因となりました。
平生24年3月、チャツボミゴケを含む485,350平方メートルの土地が中之条町に無償譲渡され,、この貴重な自然遺産を未来に残していくために、保護管理の取り組みが行われています。
チャツボミゴケ公園の説明パネルより
穴地獄の木道が見えてきました。
チャツボミゴケが群生する穴地獄の木道歩き
穴地獄には木道が整備されていますので、木道沿いに穴地獄を一周することが出来ます。
木道からチャツボミゴケを見学できるのですが、場所によっては木道から降りたくなるかもしれませんが、木道以外は足を踏み入れること禁止です。貴重な生態系を守るために必要な措置ですね。
背景の山もきれいでした。
背景は川の流れとチャツボミゴケです。
チャツボミゴケ公園の褐鉄鉱
群馬鉄山の操業時には、このチャツボミゴケ公園の地で、露天掘りにて褐鉄鉱が掘り出されていました。採掘された褐鉄鉱は索道で麓の旧太子駅に運ばれました。
旧太子駅については、こちらの記事に詳しくまとめてあります。
旧太子駅は戦後日本の復興に貢献した群馬鉄山の鉄鉱石を輸送するために造られた鉄道駅です。 白砂川沿いに走っている太子線の旧太子駅隣に建っている、まるで要塞のように重厚なコンクリート建造物がホッパー等です。 ホッパー棟は令和三年二月四日に国[…]
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白絹の滝・川の流れ
チャツボミゴケは主に川の流れに沿って群生しています。
川の両岸にチャツボミゴケが群生しています。
川へ流れ込む白絹の滝にもチャツボミゴケが見られました。
穏やかなかわの流れの中洲(岩)のチャツボミゴケが綺麗でした。
川縁のチャツボミゴケ!近づくとこんなに綺麗です。
穏やかな川の流れの先には急流も!
穴地獄から流れてくると、川幅が広いところで段々の滝があります。
川は穴地獄から下流に向かって流れていきます。このあたりではチャツボミゴケはほとんで生育していません。
穴地獄のチャツボミゴケが綺麗でした。特に木道の先端(折り返し)付近からの群生しているチャツボミゴケが圧巻です。
チャツボミゴケ公園の動画
チャツボミゴケ公園で撮影した動画です。動画のほうが幻想的な雰囲気味わえます。
チャツボミゴケ公園へのアクセス
チャツボミゴケ公園へのアクセスは車がおすすめです。電車の場合は、長野原草津口駅または草津温泉からタクシーを利用することになります。
車でアクセスする場合、草津温泉方面からのルートと尻焼温泉方面からのルートの2ルートがあります。
草津温泉からのルート
草津温泉バスターミナルからチャツボミゴケ公園のルートを青色で示しています。
草津温泉バスターミナルから草津温泉スキー場方面に向かい、スキー場を過ぎた先を右折します。
後は道なりにしばらく進みます。しばらく道なりに進んでいくとチャツボミゴケ公園方面の案内標識がありますので、左折します。
少し道幅が狭くなりますが、チャツボミゴケ公園への近道になります。
左折しそびれた場合は、そのまま道なりに進んでも大丈夫です。左へ大きくカーブしてから案内標識に従って左折すればチャツボミゴケ公園へのルートに合流します。
チャツボミゴケ公園への近道を通った場合は、T字路にぶつかったら左折します。後はチャツボミゴケ公園まで1本道です。
最後、公園の標識を左折して、第1駐車場へ車を停めます。第1駐車場が満車の場合は、下の第3駐車場になりますので、少し歩くことになります。
尻焼温泉からのルート
花敷温泉口(尻焼温泉方面の入口)からチャツボミゴケ公園のルートを青色で示しています。
尻焼温泉からのルートは、尻焼温泉の川温泉を通るルートではなく、ねどふみの里・白根の見える丘を経由するルートをおすすめします。若干遠回りですが、こちらのルートは安心して運転できます。
尻焼温泉・川温泉ルートは、道幅が狭く歩行者とのすれちがいも危険な程の道幅の箇所がありますので地元の人もあまり通りたがりません。
花敷温泉口で尻焼温泉方面に左折せず、そのまま野反湖方面へ向かいます。川を渡ってから「白根の見える丘」の看板を目印に左折します。
あとは道なりに進みます。ねどふみの里、白根の見える丘を過ぎ、T字路にぶつかったら右折します。
後は道なりに進んでいきます。左側にある「ちゃつぼみの里工房」の手前を右折すると、チャツボミゴケ公園への1本道になります。
最後、公園の標識を左折して、第1駐車場へ車を停めます。第1駐車場が満車の場合は、下の第3駐車場になりますので、少し歩くことになります。
尻焼温泉・白根の見える丘の詳細はこちらの記事を見てください。
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