こんにちは、湯けむり散歩人です。つる舞う形の群馬県に住んで30年以上、温泉の魅力に取り憑かれてすっかり「温泉通」を自負するようになりました。
普段は県内の名湯を巡っていますが、今回はちょっと足を伸ばして山形県の蔵王温泉まで行ってきたお話と、そこで改めて実感した「ぬる湯」の凄さについてお話ししたいと思います。
皆さんは温泉に入るとき、「熱いお湯にガツンと浸かるのが醍醐味だ!」なんて思っていませんか?
実は、体の疲れを芯から取って若返りまで期待するなら、断然「ぬる湯」がおすすめなんです。
今回は、なぜぬる湯が体に良いのか、その秘密を紐解いていきましょう。
この記事の目次
副交感神経がスイッチオン!リラックスの鍵は40度未満
温泉に入ると「あ〜、極楽極楽」と声が出ちゃいますよね。あの瞬間、私たちの体の中では自律神経が大きく動いています。
実は、お湯の温度によって刺激される神経が変わるんです。42度以上の熱いお湯は「交感神経」を刺激して体をシャキッと活動モードにさせますが、40度未満のぬる湯は「副交感神経」を優位にしてくれます。
副交感神経が働くと、心拍が穏やかになり、筋肉の緊張がほぐれて、心身ともに深いリラックス状態に入ります。
現代人はストレスで常に交感神経がフル稼働しがちですから、このぬる湯によるリラックスタイムは、まさに砂漠のオアシスのようなものなんですね。
ぐっすり眠りたい夜も、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのが正解ですよ。
一酸化窒素(NO)が血管を広げて若返らせる?
「ぬる湯だと体が温まらないんじゃない?」と心配する方もいるかもしれませんが、ご安心を。
ぬる湯には「一酸化窒素(NO)」を発生させる素晴らしい働きがあるんです。この一酸化窒素は、血管の筋肉を緩めて広げてくれる魔法のような物質。
ぬる湯にじっくり浸かることで、このNOが働き、血管がぐーっと拡張します。
血行が良くなると、全身の細胞に酸素や栄養がスムーズに運ばれるようになります。
それと同時に、溜まっていた老廃物や疲労物質がどんどん排出されるため、結果として疲労回復効果が非常に高くなるわけです。
さらに、NOには血管をしなやかに保つ効果もあるので、血管年齢の若返りまで期待できちゃうなんて、温泉通としては見逃せませんよね。
おすすめの入浴法は「39度前後」でゆったりと
ぬる湯の効果を最大限に引き出すなら、39度前後の温度で、少し長めに浸かるのがベストです。
熱いお湯だとすぐのぼせてしまいますが、39度くらいなら20分から30分、景色を眺めたり考え事をしたりしながら、ゆっくりと温泉成分を肌から吸収させることができます。
じんわりと芯から温まっていく感覚は、一度体験すると病みつきになりますよ。
山形県蔵王温泉「最上高湯 善七乃湯」で味わう極上の源泉
さて、そんなぬる湯の知識を深めたところで、私が先日訪れた素晴らしい宿をご紹介します。
山形県の名湯、蔵王温泉にある「最上高湯 善七乃湯(ぜんしちのゆ)」さんです。
ここは、まさに「お湯の力」を全身で感じられる場所でした。
100%源泉かけ流しの力強いお湯
こちらの自慢は、なんといっても「酸性・含硫黄ー水素ー硫酸塩温泉」という非常にパワフルな泉質。
しかも100%源泉かけ流しです。
蔵王特有の白濁したお湯と、鼻をくすぐる硫黄の香りが「あぁ、温泉に来たんだな」という実感を高めてくれます。
珍しい混浴風呂のほか、貸切風呂も充実していて、プライベートな空間でゆっくりとお湯を楽しめます。
現在は改装が進んでいて、将来的には「七福神の湯」として7つの貸切風呂が楽しめるようになるそうで、今から楽しみで仕方がありません。
愛犬家にも嬉しい、ペットと一緒に泊まれる宿
温泉宿というと、ペットはお留守番ということが多いですが、善七乃湯さんは違います。
なんと犬用の貸切風呂やドッグランまで完備されているんです。愛犬も一緒に温泉旅行を楽しめるなんて、ワンちゃんを家族に持つ方にはたまらない魅力ですよね。
スタッフの方々もとてもフレンドリーで、名物スタッフさんの温かい接客に心が和みました。
贅沢すぎる山形の味覚に舌鼓
旅の楽しみといえば、やっぱりお料理ですよね。
こちらの食事は、とにかく豪華!山形牛や米沢牛といったブランド肉のステーキやしゃぶしゃぶ、そして山形名物の「芋煮」、さらには新鮮な海の幸や季節のフルーツまで、これでもかというほど山形の恵みが並びます。
特にお肉の質の高さには驚きました。口の中でとろける脂の甘みは、今思い出しても涎が出てきそうです。
豪華客室「樹氷」での至福のひととき
今回私が宿泊したのは、最高級客室の「樹氷」。広々とした空間に洗練されたインテリア、そして窓から見える蔵王の景色……。
まさに日常を忘れさせてくれる贅沢な空間でした。他にも「雲海」といった素敵な客室があり、どの部屋に泊まっても満足度は非常に高いと思います。
自分へのご褒美に、大切な人との記念日に、ぜひ選んでほしいお部屋です。
施設情報まとめ
| 施設名 | 蔵王温泉 最上高湯 善七乃湯(旧:蔵王温泉 大平ホテル) |
|---|---|
| 住所 | 山形県山形市蔵王温泉825 |
| 泉質 | 酸性・含硫黄ー水素ー硫酸塩温泉(100%源泉かけ流し) |
| 特徴 | 混浴風呂、貸切風呂(七福神の湯)、ペット専用風呂・ドッグラン完備 |
| 料理 | 山形牛・米沢牛の肉料理、芋煮、海の幸、旬のフルーツ |
| 郵便番号 | 990-2301 |
| 住所 | 山形県山形市蔵王温泉825 |
| アクセス | JR山形駅より定期バス45分/山形蔵王ICより車で25分/山形駅からの無料送迎(予約サイト・EGBY12月~3月) |
| 駐車場有無 | 普通車40台(無料) |
おわりに
ぬる湯がもたらす疲労回復と血管の若返り効果、そして蔵王の名宿「善七乃湯」の魅力、いかがでしたでしょうか。
忙しい毎日の中で、つい「効率」や「刺激」を求めてしまいがちですが、温泉くらいは「ぬる湯」でゆったりと、何もしない贅沢を味わいたいものですね。
皆さんもぜひ、次の旅はぬる湯をキーワードに選んでみてください。
きっと、今までにない体の軽さを実感できるはずですよ。それでは、また次の温泉でお会いしましょう。湯けむり散歩人でした。
蔵王温泉 最上高湯 善七乃湯(旧:蔵王温泉 大平ホテル)
蔵王温泉 最上高湯 善七乃湯(旧:蔵王温泉 大平ホテル)