つる舞う形の群馬県から、癒しと旅のひとときをお届けします。こんにちは、「湯けむり散歩人」です。
数えきれないほどの温泉に浸かってきましたが、ふと「そもそも、どこからが温泉で、どこまでが温泉じゃないんだろう?」なんて疑問に思ったことはありませんか?
実は、私たちが普段楽しんでいる温泉には、法律で決められた明確な「規定値」というものがあるんです。今日は、知っていると温泉分析書を見るのが10倍楽しくなる、ちょっとマニアックで奥深い温泉の定義について、友達にお話しするような感覚で綴っていきたいと思います。
この記事の目次
「温泉」と名乗るための2つのルール
温泉法という法律では、地中から湧き出したときの状態が、以下の2つのうちどちらか一方でもクリアしていれば「温泉」として認められます。
| 条件1:温度 | 源泉温度が25度以上であること |
|---|---|
| 条件2:成分 | 特定の19種類の成分のうち、1つでも規定値以上に含まれていること |
つまり、たとえ氷のように冷たい水であっても、特定の成分がたっぷり溶け込んでいれば法律上は温泉なんです。逆に、成分がどれほど薄くて真水に近くても、温度が25度以上あれば、それもまた温泉。意外とハードルが低いようにも感じますが、この「成分の規定値」というのがなかなか曲者で面白いんですよ。
マニアックすぎる!成分の規定値を読み解く
さて、ここからは少し専門的なお話になりますが、温泉分析書(脱衣所によく貼ってある表ですね)に出てくる成分の規定値について触れてみましょう。
例えば、リチウムイオンなら「1mg/kg以上」含まれていれば、その時点で温泉確定です。でも、中には「計算しないと判定できない」なんていう、まるで数学の試験のような成分もあるんです。
炭酸水素ナトリウムの「当量」計算
温泉通の間でも「おっ、詳しいね!」と言われるのが、炭酸水素ナトリウム(重曹)による判定です。これ、単純に「何mg入っているか」を見るだけじゃダメなんです。
まず、ナトリウムイオンの「当量(mval)」と炭酸水素イオンの「当量」を比べます。そして、数値が少ない方の当量に、分子量の「84.01」を掛け算して算出します。
例えば、山形県の名湯・赤倉温泉の事例を見てみましょう。
| 成分項目 | ナトリウムイオン(Na+) | 炭酸水素イオン(HCO3-) |
|---|---|---|
| 当量(mval/kg) | 3.44 mval | 5.81 mval |
この場合、少ない方はナトリウムイオンの「3.44」ですね。これに84.01を掛けると……
3.44 × 84.01 = 約289mg/kg
炭酸水素ナトリウム単体での温泉規定値は「340mg/kg以上」なので、これだけを見ると規定値に達していません。ですが、赤倉温泉は他の4つの条件をクリアしているため、堂々と温泉として認定されているんです。こういうパズルのような分析、温泉好きにはたまらない魅力ですよね。
温泉の「純度」にこだわる!純温泉という選択肢
最近、私が注目しているのが「純温泉」という言葉です。これは、いわば「オーガニックな温泉」のこと。源泉かけ流しであることはもちろん、塩素消毒をしていないなど、温泉本来の姿を楽しめる施設を指します。
規定値をクリアしているかどうかだけでなく、その温泉がどう扱われているか。そんな視点で宿を選んでみるのも、大人の温泉旅の醍醐味かもしれません。
温泉文化が盛んな宮城県「鳴子温泉郷」がアツい
さて、群馬の温泉も素晴らしいですが、たまには足を伸ばして県外へ。今、私が注目しているのが、宮城県にある「鳴子温泉郷」です。
ここは温泉に関しての様々なイベントが開催されています。温泉文化がとても盛んな地域です。まさに「温泉好きの聖地」の一つなんです。
鳴子温泉郷には、今回お話しした「規定値」なんて軽々と超えてしまうような、個性的で濃厚な源泉がたくさんあります。ぜひチェックしてみてくださいね。
鳴子温泉の記事はコチラです👇️
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まとめ:分析書を眺めて、大地の鼓動を感じよう
いかがでしたか?温泉の「規定値」を知ると、ただ気持ちいいだけじゃない、地球が何万年もかけて作り出した「奇跡のしずく」に浸かっているような気持ちになれます。次に温泉宿に泊まったときは、ぜひ脱衣所の隅っこにある「温泉分析書」を探してみてください。


