絹の席の峠のまちUSUI
碓氷峠(安中市)
箱根と並び語られた「交通の難所」・碓氷峠(標高956m)。その峠を鉄道が越えるために架けられたのが、明治25年(1892)完成・日本最大級のレンガ造りアーチ橋「めがね橋」です。群馬の絹を運んだ峠の物語を、いまは廃線の道が伝えています。
見どころSIGHTS
レンガと廃線の道
めがね橋
明治25年(1892)に完成した、レンガ造り4連アーチの鉄道橋。高さ31m・長さ約91mで、日本最大級のレンガ造りアーチ橋として、国の重要文化財に指定されています。橋のたもとからアーチを真下から見上げると、明治の技術の重さがそのまま伝わってきます。
- 明治25年(1892)完成
- レンガ造り4連アーチ・高さ31m
- 国の重要文化財
アプトの道
明治26年(1893)、日本で初めてアプト式(ラック式レール)を採用して碓氷線が開通。1963年にアプトは役目を終え、いまは廃線敷が「アプトの道」として整備され、めがね橋をはじめ明治の建造物を歩きながら巡れます。
碓氷峠鉄道文化むら
横川駅に隣接する鉄道のテーマパーク。鉄道車両40両を展示し、本物の電気機関車の運転体験(予約制)も。峠と鉄道の歴史を、見て・乗って体験できます。
食と品TASTE & GIFTS
峠の味と、宿場町
難所・碓氷峠の旅の途中には、いつも釜めしの匂いが。峠を越える旅人の食卓は、今も変わらずに続いています。
峠の釜めし
明治18年(1885)から横川駅で駅弁を売る老舗・荻野屋が、昭和33年(1958)に生んだ駅弁が「峠の釜めし」。益子焼の土釜に炊いた、しいたけと鶏肉の香りが広がる定番の味として、全国の旅人の食卓に届いています。
- 昭和33年(1958)誕生
- 荻野屋——明治18年創業の駅弁の店
- 益子焼の土釜で炊く
坂本宿
中山道の宿場町。碓氷峠越えを控えた旅人が、宿場の軒先で一夜を過ごしました。石畳と古い町並みが、峠の旅の名残を今もとどめます。
絹と峠
かつて碓氷峠を越えた最大の輸出品が、群馬の絹——横川から先の鉄道は、生糸を海外へ運ぶための大事な道筋でもありました。富岡製糸場の物語と、つながっています。
旅の便ACCESS
行き方
東京 上越新幹線 約1時間 高崎 JR信越本線 約40分 横川 バス・徒歩で峠へ めがね橋・アプトの道
横川駅には「峠の釜めし」を売る荻野屋の店が並び、駅前から碓氷峠鉄道文化むら・アプトの道へ歩いて入れます。帰りは釜めしの土釜を抱えて、高崎の在来線へ——峠の余韻を、家でもう一度。